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5Gスマホ、どれを買うか比較検討中

 先陣を切って、ソフトバンクが5Gスマホを発表しましたね。5Gスマホは海外の展示会、発表会で昨年からいくつか見てきましたが、実際に日本で5Gの電波を使えるとなると、購買意欲の沸き具合が違います。自分が買う端末を決めるべく、ソフトバンクが取り扱う4機種とこれまで5G対応として発表されている端末を比較検討してみました。

 ソフトバンクから販売されるシャープの「AQUOS R5G」、ZTEの「Axon 10 Pro 5G」、LGエレクトロニクスの「V60 ThinQ 5G」、OPPOの「Reno3 5G」に加え、サムスン電子の「Galaxy S20」シリーズの3機種、ソニーモバイルの「Xperia 1 II」が、日本で購入できる/できそうだと私が把握、あるいは予想しているモデルです。

 またSIMロックフリーの機種として、ファーウェイの「Mate 30 Pro 5G」が発表されました。なお、クアルコムが出しているSnapdragon 865 Mobile Platformを採用するスマホのリストには、富士通の「arrows 5G」やOPPOの「Find X2」、シャオミの「Mi 10/Mi 10 Pro」、ASUSの「ZenFone 7」などもありますが、製品の詳細や日本で発売するかどうかが分からなかったので、ひとまず保留しています。

 私がスマホで重視している部分は、ディスプレイ、カメラ、防水、おサイフケータイ、CPUなどで、一般的に重視されている部分とそれほど変わらないと思います。

 ディスプレイは6インチ前後は欲しいです。小さいスマホに思い入れはありませんが、複数台持ち歩くので軽い方が望ましいです。

 また、撮影が苦手なので、カメラは簡単に美しく撮れなくてはいけません。個人的には、ちょっと嘘っぽくなっても色鮮やかに撮れるカメラが好きです。望遠は重視しませんが、超広角は今となっては絶対外せません。

 雨の中でも気にせず使えるように防水はなるべく。

 おサイフケータイはあってほしいですが、常に複数の端末を持ち歩くので、なくても他の機能が魅力的なら許すかも。CPUは高性能なほど好きです。普段、スマホをフル活用しているとは言いがたいので、本当はミドルレンジモデルでいいのでしょうが、動作は常に機敏であってほしい。なのでRAMはたくさん。一方、ストレージ容量は少なめでも大丈夫です。

 今回、ざっとスペックを書き出して比較してみたら、どの5Gスマホも私の望むポイントをほぼクリアしていました。どれを買ってもいいということになるのですが、それでは決められない。決め手は見た目と独自機能になると思うのですが、今把握している情報で私の端末選びのポイントになりそうな部分をピックアップしました。

 AQUOS R5Gは、今「AQUOS R3」を使っている身からすると、文句なしの端末であることが予想できます。銅を使った放熱機構を試してみたいですし、Pro IGZOディスプレイは相変わらず非常にきれいでした。ただ、私にとっては8K動画撮影はオーバースペック。自宅のテレビが4Kですらないので、撮っても良い環境で再生できません。最近「AQUOS zero2」に触れていたせいだと思いますが、重さも少し気になります。

AQUOS R5G。初の5Gスマホなのに、なぜか安心感を覚えます

 Axon 10 Pro 5Gは、昨年のMWC Barcelonaで少し見ただけですが、ブルーがとてもきれいだったという印象が残っています。ただ、肝心の機能面で印象に残っている部分がないのです。シンプルで使いやすそうなスマホだと思いますが、私としては決め手に欠けます。10万円を切る価格は魅力的です。

昨年のMWCで見せてもらったAxon 10 Pro 5G。きれいなカラーでした。

 V60 ThinQ 5Gは「V50 ThinQ」が好印象だったので気になるモデルですが、V50 ThinQよりも画面サイズが少し大きくなっているので、ケースを着けるとさらに重くなるのが気になります。せっかくなので2画面で使いたいのですが、ポケットに入れるには大きすぎ、普段リュックサックを背負って動いている私にとっては持ち運びにくい端末です。もしかして、かえって小さめのバッグを持っている女性にいい端末かもしれません。また、V50 ThinQが異様に安かったので、今回も値段が気になるところです。

 OPPO Reno3 5Gは、ソフトバンクの発表会でエントリーモデルと紹介されていたので、きっと非常に買いやすい価格になるでしょう。そして「OPPO Reno A」並みにサクサク動いてくれたら、何も言うことはありません。ただ、発売は7月下旬以降。それまで待ってはいられません。

Xperia 1 II。赤いT*がたまりませんね。

 Xperia 1 IIは最も気になっている5Gスマホです。21:9のディスプレイはXperia 1の頃から注目していましたし、板のようなフラットなデザインはただシンプルなのに、なぜか引きつけられ、毎度、さすがソニーだと感じます。今回はさらにカメラのセンサーが大きくなり、ZEISSのT*レンズを採用。高スペックに弱い人間なので、それだけでクラクラしています。ただ、マニュアル撮影や動画撮影はあまりしないことが分かっているので、私にはもったいないスペックでもあります。4Kディスプレイも、これまで違いを感じたことがありません。それでも、今回は本当に手を出してしまいそうです。

 Galaxy S20シリーズは、3機種ともに日本で発売されるかどうか分かりませんが、1台選ぶなら私は真ん中のGalaxy S20+を選びます。今のスマホのカメラではGalaxyの画質が一番好きなので、S20シリーズのカメラも非常に期待していますが、Ultraの1億画素カメラは私にとっては立派過ぎます。写真を撮って加工することは今でもほとんどないので、1億画素の写真から切り出すことすらしないでしょう。かといってS20だと、後から「やっぱり1つ上のモデルにしておけば良かった」と後悔しそう。サイズや重さからも、S20+が丁度いいかなと思っています。

ミュンヘンの発表会で見た「Mate 30 Pro」。カメラっぽい背面のデザインが好きです。

 Mate 30 Pro 5Gは、昨年、ミュンヘンの発表会で見たときから日本で発売してほしいと願っていました。Googleの各種サービスを利用できない難しい状況ではありますが、別のアプリで環境を整え、使ってみたいと強く思わせる非常に魅力的なスマホです。2つのセンサーを搭載したカメラは望遠でも暗所撮影でも美しい写真が撮れます。

 また、個人的には本体側面までディスプレイが覆って額縁が見えない正面、いかにもカメラ重視な背面のデザインが好きです。ただ、SIMフリーで発売されるとしても、5Gにはしばらく対応しないであろうMVNOで取り扱うかは微妙なので、買い方が限られるのがネックです。Appleのように、ファーウェイが手数料無料の分割払いを用意してくれるといいなと思ったりしています。