iPhoneに最初から入っているアプリのひとつに「ヘルスケア」があります。ただ、あまりメジャーではないので使ったことがない方も多いかもしれません。今回はそのヘルスケアの使い方・役立て方をご紹介します。

「ヘルスケア」に蓄積されたデータを見る方法

ヘルスケアは、身体や健康に関わる様々なデータを蓄積するためのアプリです。各種アプリから入力された数字、Apple Watchやスマホ連携の体重計・体温計など、バラバラに取得されたデータを一元管理することができます。

  • 「ヘルスケア」は、各種アプリや外部機器、Apple Watchなどのデータを1カ所にまとめて管理します

どんなデータが蓄積されているか、確認してみましょう。ヘルスケアを開くと「概要」と「ブラウズ」という2つのタブがあります。

  • 「概要」はアプリに蓄積されたデータのうち一部の項目と最新の値を表示。「ブラウズ」タブでは全てのカテゴリが表示されます

  • 「ブラウズ」タブのカテゴリを開くと項目が表示されます。例えば「アクティビティ」には「ウォーキング+ランニングの距離」や「歩数」などが含まれます

  • タップして各項目の詳細を確認。タブで日/週/月/年別グラフや、最近の傾向を示す「ハイライト」など、様々な形でデータを見ることができます

「ヘルスケア」を開いたことがないのに記録が入っている場合、それはiPhoneのセンサーで計測され自動的に入力されたデータです。Apple Watchをお使いの方なら「スタンド時間」や「アクティブエネルギー」なども計測されているでしょう。

「概要」の表示項目を編集する方法

「概要」に表示させる項目はカスタマイズが可能です。頻繁に確認したい項目があればすぐに表示されるよう「概要」に追加しておくと良いでしょう。

  • ヘルスケアの「概要」を開き「編集」をタップ→表示させたい項目の★をタップして「完了」

  • 選択した項目が「概要」に表示されました

「ヘルスケア」にデータを入力する方法

ヘルスケアに含まれる項目の中には、データの入っていないものも多くあるでしょう。例えば、身長・体重や血圧、摂取カロリーなどはセンサーやApple Watchから自動的に入力されるものではありません。他のアプリや機器との連携で入力する、あるいは手動で直接入力する必要があります。

他のアプリ/機器との連携で入力する方法

ダイエットやランニングのアプリをダウンロードすると、多くの場合、ヘルスケアとの連携を求める画面が表示されます。連携を許可すると、そのアプリに入力した内容がヘルスケアにも保存される形になります。

  • 食事記録アプリと連携するケース。アプリの初回起動時または「設定」メニューから「ヘルスケア連携」を選択→「ヘルスケア」のデータアクセス許可の画面が出たら、連携させるデータをオンにして「許可」をタップ。通常は「すべてのカテゴリをオン」を選択して問題ありません

  • アプリに食事内容を入力すると摂取カロリーが算出され、それがヘルスケアにも保存されます。逆に、ヘルスケアに入力されている体重や運動のデータをアプリ側が読み出して利用する場合もあります

また、スマホ対応の体重計や体温計などを使えば、計測したデータを連携アプリ経由で自動的にヘルスケアに記録することができます。

連携したアプリが使えなくなったり、iPhoneから削除した場合でも、それまでのデータはヘルスケアに残して引き継ぐことができます。

データを手動で入力する場合

連携アプリや機器を使用しない場合、手動で直接入力することも可能です。ここでは体重の入力を例にご紹介します。

  • ヘルスケアを開き入力したい項目をタップ→「データを追加」をタップ

  • 日付・時刻を設定し、数値を入力して「追加」をタップ→数値が追加されました

入力を間違えた場合は下記の手順で削除します。修正はできないので、改めて入力しましょう。

  • グラフのページを下にスクロールし「すべてのデータを表示」をタップ→削除したいデータを左ヘスワイプして「削除」