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楽天モバイル移行記その2~結局、QRコードは要らなかった

 MVNO版楽天モバイルからMNO版楽天モバイルへのMNPにチャレンジしたものの、手続きが上手く完了せず、開通しない……とご説明したのが前回。

トラブルはありながらも、MNO版楽天モバイルは無事開通しました。「my楽天アプリ」の表示もこの通り

 私の場合、移行先で取得したいのがeSIMでした。物理的なSIMカードを郵送する必要はないとも思ったのですが、一方で、初期登録には専用のQRコードを読み込まなければならないとのこと。サポートページを覗いてみても特に詳しいことは書いておらず、じゃあそのうち何か必要なものが宅配便で届けられるのだろう。そう考え、チャットサポートなどを時折求めつつも、基本的には待つだけの日が続きました。

 結局、動きがあったのは4月9日の手続き完了から13日後。楽天モバイルからメールが届き、その表題には「【重要】楽天モバイル 開通のお手続きが完了しておりません」とありました。そりゃ、そうでしょ。QRコード届いてないんだから。

 ただ中身を読んでみますと、2020年04月23日午前9時までに開通手続きをしないと、同日の午前9時から午後9時までの間に自動で開通処理が行われるとのこと。恐らく、Web手続きからピッタリ2週間後までがMNP移行の猶予期間なので、その1日前に注意喚起メールがきたのでしょう。

楽天から届いた「開通手続きが完了していない」とのメール

 とはいえ、私のほうではやれることもないので、放置。すると確かに当日の昼12時頃にはMVNO版楽天モバイルのSIMカードを入れているPixel 4のモバイル通信が不通状態になり、「my楽天モバイル」アプリの画面にも「開通手続きを行う」ボタンが表示されました。このボタンをタップすると、eSIMのダウンロードをWi-Fi経由で試みようとするのですが、失敗したとのメッセージが出るばかり。回線不通のままですが、楽天モバイルはあくまでサブ回線なので特に緊急性もないため、「まぁいいや」と、一旦は作業を止めました。

不通になるのとほぼ同時に、eSIMダウンロードを促すメールも来ていました
アプリをみると「楽天回線の開通手続きを行う」の表示あり。ただ、実際に作業を進めるとeSIMダウンロードに失敗してしまう(実際にはできていた訳ですが)

 そして4月23日の夜9時ごろ。ふとPixel 4を見てみるとアンテナピクト表示が復活しています。そう、このタイミングでなぜかPixel 4でモバイル通信できるようになっていたのです。あれ、eSIMのダウンロードは失敗してたはずなんだけど?

 あくまで推測ですが、eSIMダウンロード失敗の旨が表示されたとはいえ、バックグラウンドでなにか処理が続いていたのでしょう。気付かぬうちにダウンロードが終わり、いつのまにかMNO版楽天モバイルへの移行が完了しました。ここまでカタルシスのない回線契約も珍しいかと(笑)

 ──とまぁ、だいぶトラブル続きの話でしたが、実は半分、私のせいでもあります。チャットサポート担当者の話などを総合しますと、私の契約フローの場合は「そもそもQRコードは配送されない」。MVNO版楽天モバイルの契約者が専用サイトのバナーから移行手続きをし、かつeSIMのみの取得を希望する場合は、QRコードの配送はないそうです。

 ですので、4月9日にWebでの移行手続きを完了させた直後ないし翌日くらいに、「my楽天モバイル」アプリ上で「転入を開始する」ボタンをタップしさえすれば、若干の不通時間を経て、問題なく開通していたと思われます。

my楽天アプリからはスピードテストもできます。この速度はauローミング時のもの

 ただ若干の言い訳をしますと、上述の作業を実際に試みようとすると「QRコードを読み込んでからでないと回線不通になります」という警告メッセージが出ました(少なくとも当時のバージョンのアプリでは)。だからこそ私も、メールでなのか郵便でなのかは疑問に思いつつも、QRコードの到着を待った訳です。

 恐らく、楽天モバイルのサポート窓口に電話を1本かけておけば、ここまで開通に時間はかからなかったでしょう。しかし「my楽天モバイル」アプリや申し込み完了メールの表記を、eSIM利用者向けにもう少し分かりやすくしておいてほしかったというのも本音です。