ケータイ用語の基礎知識

第953回:マイナポイントとは

1人当たり買い物額の25%(上限5000円)がポイントバックされる

 マイナポイントとは、2020年9月から2021年3月末まで国が実施する消費活性化策のひとつで、決済事業者を通じて消費者にポイントを付与を行います。

 消費者は、キャッシュレス決済サービスの登録をして、チャージまたは買い物ををした額の25%(上限5000円)分、そのサービスのポイントなどととして受け取ることができます。ポイントなどとして受け取ったマイナポイントは、そのサービスのポイントが利用できる店舗などでの買い物にまた利用できます。ただし、何ポイント単位で利用できるかは利用事業者によります。

 この施策は、マイナンバーカードの普及促進と、スマートフォン決済やクレジットカードなどのキャッシュレス決済の普及を目的としています。

「マイナポイント予約」はマイナンバーカードとスマートフォンまたはPCを

 消費者がこのマイナポイントを申し込むには、マイナンバーカード、スマートフォンやPCを使ってのマイナポイントの予約(マイキーIDの取得)、そして2020年7月以降にマイナポイントの申し込み(キャッシュレス決済をひとつ選択すること)が必要になります。

 「マイナポイントの予約者数が予算の上限に達した場合には、マイナポイントの予約を締め切る可能性がある」とされているので、確実にマイナポイントを入手したい場合は早めにマイナンバーカードの交付を受け、マイナポントの予約をする必要があります。

 マイナポイントの予約方法ですが、具体的には「マイナポイントの予約」には、スマートフォンまたはマイナンバーカードを読み込みできるICカードリーダーを接続したPCを使って、マイナンバーカードを読みとり、「マイキーID」を取得することで完了します。

 Androidスマートフォン(NFCカード対応)の場合Google Playから、iPhone(7以降)の場合App Storeから、それぞれ「マイナポイント」アプリと「JPKI」アプリの両方をスマートフォンにインストールし、「マイナポイント」アプリを起動して、マイナンバーカードを読み取ります。

マイナポイントの予約方法

 そして、画面に指示に従い「利用者証明用パスワード」の4ケタの数値を入力を正しく入力すると、専用のマイキーIDが発行され、これでマイナポイントの予約が完了します。なお、これはAndroidスマートフォンでの場合です。マイナンバーカードをスマートフォンにかざし、「利用者証明用パスワード」を入力すれば、予約完了。手順自体は非常に簡単です。

 マイナポイントを申し込むには、後は、2020年7月以降、マイナポイントの「登録キャッシュレス決済サービス」のいずれかひとつ使いたい決済サービスを選択することになります。

 なお、選択できる決済サービスには、SuicaやWAON、楽天Edyと言ったいわゆる電子マネー系から、PayPayやLINE Payなどのバーコード決済系、d払いやau payなどの携帯電話決済系、EPOSカード・SMBC三井住友カード・りそなカードといったクレジットカードなど非常に多くの種類のサービスが利用できる予定になっています。

 また、これらのキャッシュレス決済事業者は、それぞれチャージに対応しているところもあれば後払いのみに対応している事業者もあるため、マイナポイントが付与されるタイミングや利用方法、最低利用額などは決済事業者がサービスごとに定めることとされていますので、選択する際には、その条件を見極めて、自分の合ったサービスを選ぶ必要があるかもしれません。

大和 哲

1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)