中古端末への期待 日本は「動作確認されている」、米国は「すぐ使える」 MMDらの調査から

» 2020年05月22日 15時54分 公開

 MMD研究所は、5月21日にオークネット総合研究所と共同で実施した「2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」の結果を発表した。対象者は日本在住の15歳〜69歳の男女1013人と米国在住15歳〜69歳の男女1119人で、調査期間は3月19日〜3月20日。

 現在メイン利用している携帯端末について、日本のスマートフォン利用率は87.4%、米国のスマートフォン利用率は94.9%。現在利用している端末の購入・入手方法のうち「新品の端末を購入した」は日本が91.0%、米国が79.9%で、中古端末(修理・整備された中古端末を含む)の購入割合は日本が6.1%、米国が10.4%となる。日本は2016年4月に行った調査の1.8%から4.3ポイントアップしている。

MMD研究所

 スマートフォン・携帯電話を所有している日本のユーザーへ、以前利用していた端末の処分方法について聞いた。「自宅保管」が最も多く60.0%、次いで「キャリア下取り」が20.7%、「中古買取店へ売却」が5.6%。2019年3月の同様の調査と比較すると「キャリアの下取り」は1.6ポイント増、「廃棄業者で処分した」が1.0ポイント増となった。米国と比較すると「家族・友人に譲った」が11.6%と日本より多く、9.6ポイントの差があった。

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 利用していた携帯電話・スマートフォン端末を売却したと回答したユーザーへ「処分した際に得られる金額が高いから」「処分が簡単だから」「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」の3つの理由が当てはまるか、5段階に分けて聞いた。「処分した際に得られる金額が高いから」は日本が58.7%、米国が41.3%。「処分が簡単だから」は日本が75.5%、米国が71.7%、「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」は日本が63.6%、米国が77.2%だった。

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 スマートフォン・携帯電話の中古端末に期待することを聞いたところ、日本は「しっかり動作確認されている」が30.4%と最も多く、次いで「きれいにクリーニングされている」が24.9%、「バッテリーの消耗具合がわかる」が21.6%となった。米国は「購入後すぐ使える」が40.4%と最も多く、次いで「きれいにクリーニングされている」が36.5%、「修理・修繕されている」が29.2%となった。また「中古端末に期待することはない」という回答は、日本では25.9%、米国では6.3%と差が見られた。

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 中古端末を購入した日本のユーザーへ理由を聞いたところ「新品より価格が安いから」が33.3%と最も多く、次いで「SIMフリー端末が欲しかったから」が13.3%。2019年3月の同様の調査と比較すると「SIMフリー端末が欲しかったから」が5.1%から13.3%と8.2ポイント増えていることがわかった。一方アメリカでは「新品より価格が安いから」が27.2%と最も多く、次いで「SIMフリー端末が欲しかったから」が14.0%、「格安SIMでキャリアの最新端末を使いたいから」が11.4%となった。

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