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県をまたぐ移動は増えた? 減った? KDDIが人流分析レポート

 「緊急事態宣言前より3割少ないが、徐々に県境をまたぐ移動は増えている――そんな分析を、KDDIが28日、発表した。

 新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言の解除を受けて、国内各地で県境をまたぐ移動がどう変わったのか、分析したものだ。

データ提供:KDDI株式会社

 調査では、県外の移動は、居住地の都道府県から別の地域を訪れ、15分以上滞在した場合とされている。

 もとになったデータは、個人情報は省かれ、個人を特定できない形に加工されたもの。ユーザーの同意の上で得た位置情報(GPS)と、契約者の属性を紐づけており、年齢層や性別と組み合わせた分析ができる。

感染拡大前の約3割減

 レポートによれば、感染が拡大する前(1月18日~2月14日)と比べ、県外へ外出した人の数は、全国平均で約31.5%減となった。

データ提供:KDDI株式会社

 緊急事態宣言が解除された後も、引き続き人の動きは戻っていないことがわかるデータだが、前週(5月11日~17日)と比べれば増加しており、レポートでは「休日は増加が顕著となった」と指摘する。

関西の解除以降は

 関西での緊急事態宣言が解除された5月21日以降、関西圏での人の動きはどうだったのか。

 こちらも感染が広がる前と比べれば引き続き低い水準ながら、宣言解除後の週末は県をまたく移動が明確に増えている。

データ提供:KDDI株式会社

首都圏と北海道

 最後まで緊急事態宣言の対象となっていた首都圏と北海道も同様の動き。

 調査期間は緊急事態宣言の解除前で、平日の人の動きはほぼ横ばいながら、休日、県境をまたぐ動きは増えていた。

データ提供:KDDI株式会社