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楽天モバイルとNEC、5Gコアネットワークを共同開発
2020年6月3日 15:18
楽天モバイルと日本電気（NEC）は、コンテナ技術を導入したスタンドアローン方式の5Gコアネットワークを共同開発することに合意した。
楽天モバイルが構築をすすめる「Rakuten Communications
Platform（RCP）」上で動作するデータの交換設備について、NECのソースコードをベースに両社で共同開発を行う。楽天モバイルの5Gサービスにおいては、2021年内に同合意によって共同開発した5Gコアネットワークを使用する予定としている。
山田 善久氏
楽天モバイル代表取締役社長の山田 善久氏によると、NECのソースコードをベースに開発する今回の取り組みについて、ソースコード自体を会社を超えて共有することはまれだという。楽天モバイルの5Gサービスでこの共同開発のネットワークの運用を成功させ、その成功をベースに海外でも展開していきたいとしている。
また、両社の開発するネットワークは安価かつスピーディーに提供することができるため、世界の通信事業者のほか新興国の政府機関からも、自国の5Gネットワーク整備について引き合いがあるという。
なお、今回の共同開発は、5Gのパケット通信の交換設備の部分とし、モバイルネットワークを構成する無線設備や通話の交換設備などは引き続き他社と協力していく。
三木谷 浩史氏
楽天モバイル代表取締役会長兼CEOの三木谷 浩史氏は、楽天モバイルのサービス開始までの経緯に触れ、「仮想化技術を使ったモバイルネットワークの構築は多くの方から不可能だと言われてきた。しかし、我々は3年以内にサービスを提供することができた。サービスを開始して以降安定して運営できており、私達の誇りである」と語る。
また、今回のネットワーク技術を共同開発するにあたり、NECという日本の非常に技術力がある会社と強い信頼関係を築き、世界の通信業界に挑戦していくとしている。