税込み2万4800円で発売されたXiaomiの「Redmi Note 9S」は、安いだけではなく4眼カメラと大容量バッテリーを搭載した実力モデル。ここまで安いとコンビニなどで売ってもおかしくないかもしれません。Xiaomiは新興国だけではなく欧州などでも低価格モデルとなるRedmiシリーズを積極的に展開しており、製品の種類も豊富です。
Redmi Note 9Sのカメラは4800万画素の広角に800万画素の超広角、500万画素のマクロ、200万画素の深度測定という組み合わせ。海外ではこの4800万画素カメラを6400万画素に高めた「Redmi Note 9 Pro」も発売されています。フランスやシンガポールなど2つのモデルを併売する国もありますが、日本や韓国は9Sのみを販売、香港は9 Proだけが販売されています。今回は香港で販売中のRedmi Note 9 Proの実機を見てみました。
本体サイズはRedmi Note 9 ProとRedmi Note 9Sで変わりません。どちらも76.7(幅)×165.8(高さ)×8.8(奥行き)mm、209gです。6.67型(1080×2400ピクセル)ディスプレイ搭載モデルとしては妥当な大きさでしょう。カメラは背面中央上部に4つ並び、その下にフォトライトが配置されるデザインも両者変わりません。
カラバリもインターステラーグレー、オーロラブルー、グレイシャーホワイトで同じです。ところがオーロラブルーのみカメラ周りのデザインが異なっていることが分かります。これはRedmi Note 9Sにはないデザインバリエーションです。
カメラ周りだけをアップして見てみます。インターステラーグレー、グレイシャーホワイトは共通デザイン。フラッシュの左にある「64MP」の文字がRedmi Note 9 Proであることの証。Redmi Note 9Sはここが「48MP」になります。
一方、オーロラブルーのカメラ周りは4つのレンズだけを独立させたデザイン。最近流行の正方形のカメラデザインとしています。カメラの上の表記も64MPの下にあえて「QUAD CAMERA」と書かれています。同じモデルでカメラ周りのデザインを変える例はいくつか例がありますが、Xiaomiは低価格モデルでもバリエーションを増やしていこうと考えているのでしょう。
ちなみに姉妹モデルであるRedmi Note 9SとRedmi Note 9 Proのフランスの価格はメインメモリと内蔵ストレージの組み合わせで以下の通り。カラバリ3色と9 Proのデザイン違いモデルを見つつ、メモリ容量とカメラ性能を考えながら消費者が「どれにしようか」と悩めるわけです。
さてカメラのUI(ユーザーインタフェース)は6400万画素カメラ利用時のみ切り替えるXiaomiで一般的なもの。6400万画素カメラは暗所に強いので、シーンに応じて切り替えるのがいいでしょう。
室内でミニチュア模型の試し撮りをしてみました。後から細かい部分を拡大させたいときなどは6400万画素で撮るのもよさそう。
最近のスマートフォンはマクロカメラを搭載していますが、数センチまで近寄って撮影できるのでブツ撮りも苦になりません。身の回りのモノや食事のアップなど、SNSでシェアする写真を撮るときにはマクロカメラがあると便利。2019年はスマートフォンのカメラに超広角レンズを搭載するのがブームになりましたが、2020年はマクロカメラの時代になりそうです。
日本では6400万画素カメラを搭載した「Mi Note 10 Lite」も同時に発表されたため、Redmi Note 9 Proの投入はなかったのでしょう。Xiaomiは「格安スマホメーカー」という印象が強いものの、もはや「安物」ではなく「日常品」として誰もが普段使いできる製品を次々と出しているのです。
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