本日の一品

「HUAWEI P40」純正の10m防水ケースは夏のお供に最適

 ファーウェイは海外で自社モデル向けの様々なケースを販売しており、その中には機能性を高めた製品もあります。今回は水深10メートルまで利用できる本格的な防水ケース「Snorkeling Case」を入手して試してみました。対応機種はP40シリーズなどです。

ファーウェイ純正の防水ケース「Snorkeling Case」

 Snorkeling Caseはスマートフォン本体を防水のケースに入れ、グリップに仕込んだBluetoothでカメラ操作を行います。ケースにはボタン類が無く非接触でコントロールできるため、本格的な防水ケースながらもスリムな大きさになっています。サイズは約187×91×31.00mm、重量は約181gです。

P40シリーズをそのまま入れる。表面は透明樹脂素材で覆われ画面表示を見ることができる
背面はカメラ部分用に大きな窓が開いている。左側のグリップにシャッターボタンなどを備える

 グリップ部分は、ケースを持ったときにカメラのように握りやすい形状になっています。このグリップは指先で回せるネジで止められているため、取り外すことも可能です。グリップにはBluetooth用のボタン電池(CR2450)が内蔵されており、300時間以上の利用が可能。20分使用しないとスリープ、1時間使わないと電源オフになります。バッテリーの交換はネジ10本を外す必要があるためやや面倒ですが、一般的な使い方をすればひと夏は十分持ちそうです。

カメラのようにホールドできるグリップ部分
グリップ部分のみを外すこともできる

 背面のカメラ部分が大きく空いているのは対応機種としてカメラを本体中央に配置したP30シリーズも利用できるからです。以下の機種に対応します。

・P40
・P40 Pro
・P40 Pro+
・Mate 30 Pro / Mate 30 Pro 5G(標準モデルのみ)

 日本で販売されているMate 30 Pro 5Gは背面がビーガンレザー仕上げのため標準モデルより厚みがあり、このケースに入れることはできません。P40 lite 5GやP40 lite Eも対応機種には含まれておらず、現時点で日本で発売されているモデルで利用できるのはP40 Proとなります。今回は筆者手持ちのP40を入れて使ってみました。

 P40 ProとMate 30 Proはどちらも本体長さが約158mmでケースにぴったり入ります。P40は約148mmと長さが短いためスペーサーが付属しますが、輸送時の耐衝撃用としてケース内に入っていた緩衝材の細いほうをケースの奥に入れるとP40がぴったりと収まりました。

今回はP40をケースに入れてみる
緩衝材をケースに入れたほうがP40の収まりがよかった

 Snorkeling CaseにP40を入れる前に、あらかじめBluetoothでペアリングをしておきます。グリップ部分の電源ボタンを押し続けるとすぐ横の青いランプが点滅します。P40のBluetoothがONになっていれば自動的に見つけてくれます。ペアリング後はケースを使うよう注意が出るので許可しておきます。

グリップの電源ボタンを押してペアリング
ペアリング完了。「以後、確認しない」にチェックを入れて許可する

 ケースの蓋の部分はスマートフォン本体を入れて上から圧着して閉めるような構造になっています。蓋の内部はスマートフォンを挟む突起があるため中に入れた本体が前後に揺れないように保持してくれます。装着後にケース背面を見ると、長方形のカメラユニットのデザインが水中カメラのような見た目となっていい雰囲気です。

蓋はしっかり圧着できる構造
背面から見ると水中カメラのような風貌になる

 使い方は簡単です。ケースに入れたP40の電源が切れていても、ケースの電源ボタンを1回押すとカメラが起動します。しかしペアリング後に初めて使うときは1回ではホーム画面が出てしまうので、2回押す必要があるようです。その後は1回で起動、1回でカメラオフとなります。

 あとはシャッターボタンを押せば写真が撮影できます。またシャッターボタン周りのレバーを左右に動かすと広角から望遠までズーム操作ができます。カメラ起動中のそのほかの操作は以下の通り。

・電源ボタンを2回押す:静止画と動画切り替え(リアカメラのみズーム可能)
・電源ボタンを3回押す:リアカメラ、フロントカメラの切り替え

電源ボタンを1回押してカメラを起動、シャッターボタンを押して撮影
シャッターボタン周りのつまみはズーム調整ボタン

 グリップ部分のボタンはカメラの操作しかできないので、Snorkeling Caseを使うときはP40を水中カメラとして利用することになります。ケースの透明カバー部分はその下に見えるP40のディスプレイをタッチ操作することもできません。グリップ部分を外せば耐水性の高いケースとして使えそうなのですけどね。

グリップを外せばスリムな大きさになるが、本体操作はできない
はずしたグリップをカメラリモコンとして使うこともできる

 さてSnorkeling Caseは水深10メートルで1時間の防水性能があるとのこと。さっそくプールや海で試したかったのですが、自宅で水槽を作ってチェックしてみました。水深は30cmくらい。1時間ほどいろいろと試してみましたが防水性、操作性は問題ありません。なおP40とケースの合計重量は350gですから水に浮きません。ストラップホールがあるので付属のストラップ(黒)よりも目立つように派手な色のストラップを付けたほうがよさそうです。

水槽にいれて水中での性能をチェック
水の中でもボタン操作は問題ない。水中では沈むのでストラップはつけるべき

 コントローラのズームのレバーは一回動かすと0.1倍ずつ倍率が変わるのが使いやすいと思いました。海中で0.6倍で撮影すれば壮大な絵が撮れそうですし、近場に寄れない時もズームで遠くから撮影できます。

5.5cmの被写体を0.6倍撮影。30cmの距離でこれだけ引ける
近寄れなくても望遠で撮影できるわけだ

 使用後はグリップ部分と本体のすき間など水が溜まっているので分解して水分をふき取ったほうが良いです。また水中で何かにぶつけているかもしれないので、ケースに破損がないことも確認したほうが良いでしょう。

 ところでこのケースの唯一の欠点を見つけてしまいました。それはケース装着中に電話がかかってきた際、スマートフォン本体にタッチして受けることができないのです。そのためBluetoothヘッドセットも合わせて利用するとよさそうです。

 夏のレジャーなどに便利なSnorkeling Case。現時点では中国国内のみの販売となっています。価格は599元(約9000円)。なおグリップの内側を見るとBluetoothの技適を取得しており日本での利用も可能です。また付属のマニュアルには日本語の記載もあるので、日本でも発売してほしいものです。

Bluetoothは技適を通している
付属マニュアルは日本語表記もあった
製品名発売元価格
Snorkeling Caseファーウェイ500元(約9000円)