ニュース

ソラコム、GoogleのEdge TPUに対応したLTEエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」一般販売

「S+ Camera Basic」

 ソラコムは、LTE通信対応でエッジAI処理が可能なカメラ「S+ Camera Basic」(サープラスカメラ ベーシック)を発売した。価格は1台あたり7万9800円(税別)で、別途SORACOMの各サービスの利用料金がかかる。

 S+ Camera Basicは、通信モジュールやSIMカード、カメラ、電源を一体化し、エッジ処理が可能なAIカメラ。エッジ処理基盤にはRaspberry Piを用いている。また、遠隔からセルラー回線を経由してAIアルゴリズムの入れ替えや、通信接続状況のモニタリングなどのデバイス管理も行える。

 同製品はこれまで申し込み制のLimited Previewとして限定的に提供してきていたが、今回、機能をアップデートし単体での通常販売を開始した。

 GoogleのCoral開発ボード「Edge TPU」を搭載したUSB接続アクセラレーター「Google Coral Edge TPU USB Accelerator」の接続に対応したことで機械学習性能が大幅に向上し、S+ Camera Basic上で10fpsを超える画像認識が実行できるようになったほか、外部USBカメラの接続にも対応した。

Google Coral Edge TPU USB Acceleratorを接続したイメージ

 また、手軽にエッジAIカメラを試せるサンプルアルゴリズムに、OCRによるテキスト読み取りとマスクの着用検出の2種類を新たに追加した。

 8月中旬には、広角レンズ(0.6倍)、超広角レンズ(0.28倍)、望遠レンズ(8倍)の3つの外付けレンズセット(2800円)を発売予定。

外付けレンズセットの性能イメージ

 セット内容はカメラ1台、電源、汎用型マグネットマウント、ピント調整ジグ、特定地域向け IoT SIM plan-D(1枚、microSIM)。カメラは約800万画素で、重さは約300g。

 別途、「SORACOM Mosaic」「SORACOM Inventory」「SORACOM Harvest Data/Harvest Files」「SORACOM Air Japan plan-D」の利用料金がかかる。「SORACOM Napter」を利用する場合は、その利用料金も必要となる。

活用例