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楽天モバイル移行記その4~無料留守電がビジュアルボイスメール風

 前回もお伝えしましたが、埼玉県南部の自宅内が楽天モバイルの通信圏内になりまして、心理的な安心感がグッと増加。自宅ではもちろん、外出先へも積極的にPixel 4(楽天モバイルeSIMを登録済み)を持ち出すようになりました。

 メイン端末はあくまでau版Galaxy S10のまま変わっていませんが、やはりサブ端末としてはなかなか重宝しています。

 さて、MNO版楽天モバイルはひさびさの完全新規キャリアなせいもあって、使い込んでみると「オッ、これは気が利いているな」というポイントがありました。それがズバリ留守番電話機能です。

 ここでいう留守番電話機能とは、着信に対して端末側で自動応答保存する「伝言メモ」的機能ではなく、端末電源オフまたは圏外時に、センター側で相手の音声を預かってくれるほう。最近は地下鉄も通信エリア化されていますので、かつてほどの必要性はない機能かもしれませんが、あったほうが便利でしょう。

「Rakuten Link」アプリで、留守番電話の伝言一覧を表示したところ
伝言が保存されると、このように通知されます。「着信SMS通知」が楽天モバイル側でオンになっているため、Google純正の「メッセージ」アプリにもSMSでその旨が届いています(重複しちゃっているのは、ちょっと格好悪いですが)

 楽天モバイルの留守番電話オプションは、無料(要契約)です。録音時間は最長3分、保存件数は最大100件、保存期間は1週間。既存3大キャリアの有料オプションとほぼ同スペックになっています。

 ちなみにauとソフトバンクには無料の留守番電話機能がありますが、保存期間が48~72時間程度と短かったり、対象機種が限定的だったりします。

 そしてなにより、楽天モバイルの留守番電話オプションは、ビジュアルボイスメールっぽい仕組みになっています。iPhoneの留守番電話として、おなじみの機能ですね。

 具体的には、通話・SMS機能を担う「Rakuten Link」アプリに留守電の再生機能が統合されているので、再生したい留守電の選択や、再生中の一時停止・巻き戻しなどがスマホ画面上で行えます。

伝言を再生中。スピーカーマークをタップすれば、音声を受話口で聞くか、スピーカーで聞くかも切り替えられます
留守電機能の有効化は「my楽天モバイル」アプリから可能。応答時間なども細かく設定できます

 このインターフェイスのおかげで、わざわざ「1417」などの特電に発信することなく伝言を聞けるので、単純に便利です。なお、特電に発信しての伝言再生にも対応しています(編集部注:特番発信では別途、通話料がかかります)。

 また、前述の「伝言メモ」はSIMフリースマホでは非搭載のケースが多いため、さまざまなメーカーのスマホが使われうる楽天モバイルのようなサービスの場合、「Rakuten Link」アプリに留守番電話機能を統合するのは、ナイスアイデアだと思います。

 一方、楽天モバイルで大きく不満を感じているのは、通話時の音質です。最近は携帯電話キャリア間のVoLTE相互接続が広まっていることもあり、携帯電話-携帯電話間の通話品質向上を実感するケースがもの凄く増えました。あまりにクリアな音声のため、もう固定電話品質には戻りたくないと心底思っています。

 ところが私のPixel 4のRakuten Linkアプリからau携帯電話に発信すると、音質がもう3G時代のまま。VoLTE慣れした身からすると、正直キツいです。Rakuten Link-Rakuten Link間だと、もう少し改善するんでしょうか。もう少し検証しなければ……。