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ファーウェイ、1万円以下のWi-Fi6対応ルーター「HUAWEI WiFi AX3」を発売

 ファーウェイは、Wi-Fi6対応のWi-Fiルーター「HUAWEI WiFi AX3」を8月14日に発売する。価格は9980円(税別)。Wi-Fi6規格を利用した超高速大容量通信のほか、スマートフォンをタッチするだけで接続できる機能やネットワーク保護機能などを備える。

HUAWEI WiFi AX3
4本のアンテナ
アンテナをたたんだ状態
有線LANは1Gbps対応のWANが1つとLANが3つ

 同製品リリースに先立ち、メディア向けに説明会が実施されたので、その模様とともに同製品の魅力をお伝えする。

超高速・大容量・多接続をサポート

 次世代のWi-Fi規格となるWi-Fi 6では、これまでのWi-Fi 5よりも快適な通信環境となる。帯域幅はWi-Fi 5の3倍以上、接続数は4倍以上となる。また、低遅延性と低消費電力を兼ね備えており、今後の大容量通信主流の世界を見据えた次世代のスタンダード接続になるという。

 ファーウェイではWi-Fi 6をさらに発展させた独自規格「Wi-Fi6 Plus」を制定し、同製品が対応する。対応機種間の通信速度の実測値を高速化させ、最大3000Mbpsをサポートする。

 また、同製品は160MHzの超広帯域幅をサポートする。接続する端末も対応していれば、実際のスループットレートは60%以上増加し、より高速に通信できる。Wi-Fi 6はもちろんWi-Fi 5対応機種でもより快適な通信ができるとしている。

Androidスマートフォンとワンタッチ設定

 AndroidスマートフォンのWi-Fi設定をワンタップで完了できるHUAWEI Share機能を搭載している。

 同機種には、NFCリーダーを搭載している。NFCを搭載しているAndroidスマートフォンであれば、NFC機能を利用してWi-Fi設定ができるという。

製品のNFCリーダー

 家族の端末の設定を簡単で手間なく完了できるほか、友達など来客時にパスワードを教えることなくWi-Fi接続設定を行える。同機能は設定画面から無効にすることもできる。

不正アクセス防止機能を搭載

 同製品にはネットワーク保護機能「HUAWEI HomeSec TM」が備わっている。欧米の情報セキュリティ国際評価基準「CC EAL」の最も安全とされている「EAL5」の認証を取得している。これは、商用レベルで求められている「EAL4」を上回るセキュリティ性能となっている。

主なスペック

 「HUAWEI WiFi AX3」は、本体サイズがアンテナを収納した状態で225×131.9×30.9mm、重さは約430g。

 最大128台同時接続をサポートし、11ax規格での最大転送速度の理論値は、5GHz帯で2402Mbps、2.4GHzで574Mbps。ストリーム数は5GHzと2.4GHzでそれぞれ2ストリームずつ備える。また、5GHzのバンド幅は160MHzをサポートする。

 有線LAN接続は、WANが最大1Gbpsサポートの端子が1つ、LANが最大1Gbpsの端子を3つ備える。そのほか、IPv6(IPoE)にはデュアルスタック方式に対応している。

主なスペック

【追記 2020/8/17 13:18】
 記事初出時、「2.4GHzと5GHzでは、それぞれ独立したパワーアンプを2つずつ搭載」の旨を記載しておりましたが、後日同社より案内があり、記述を削除しました。