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KDDIの端末販売数が前年同期比45万台減、高橋社長「少々焦りを感じている」

高橋氏

 KDDIの高橋誠代表取締役社長は31日、2020年度の第1四半期決算の説明会で、端末販売数が前年同期よりも45万台落ち込んでいることについて「少々焦りを感じている」と語った。

 「出鼻をくじかれた」と語る高橋氏は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛が店頭販売に影響したと説明。また、2019年に施行され、端末割引の上限が2万円まで規制されることになった改正電気通信事業法も「影響がなかったと言えばウソになる」と語り、新型コロナと法規制のダブルパンチが端末販売に大きな影響を与えたと語る。

 年度末までには、二百数十万台の販売を目指すとのことで、端末販売数が計画を下回ったことは今春スタートした5Gのスタートダッシュに影響すると高橋氏。「秋から再スタートさせたい。5Gをなんとか広げないと、IoTや付加価値の産業に影響する。アフターコロナをしっかり作らないといけない。若干焦っているが、進展させたい。第2四半期以降は、基本的に勢いを取り戻してきている。5G対応機種が続々出てくる。事業者だけではなく、国とも話しながら、世界から置いてけぼりにならないようにしたい」と意気込みを見せた。