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富士通、「withコロナ」時代のオンライン学習環境支援のツールを無償提供

 富士通は、同社のWebサービス「future瞬快 コネクト」とオンライン学習環境支援サービスの無償提供を8月から順次開始する。

 future瞬快 コネクトは、Windowsタブレット向けのツール。ボタンひとつの操作でタブレットを学校のネットワークまたは家庭のものに切り替えられる。学校ネットワークへ接続する際には、家庭のWi-FiのSSIDとパスワードを削除する機能も備えており、小さな児童には難しいネットワークの設定が瞬時に切り替えられる。

 8月3日から申し込み受付けを開始し、永続的に無償利用できる。

 オンライン学習環境支援サービスでは、教員がオンライン学習の日時や内容を任意のオンラインツール(Microsoft Teams、Google Meets、Zoom等)で対象の児童・生徒を選択し通知できる。児童・生徒はブラウザに表示される予定をタップするだけで、家庭からオンライン学習に参加できる。

 申し込み受付けは9月30日から。対象となるのは、どちらのサービスも全国の小学校、中学校、高等学校と特別支援学校。

 2019年に文部科学省により提唱された教育機関へのICT環境整備を推進する「GIGAスクール構想」や新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン授業の流れが加速する中、新たな授業スタイルの確立などをソフトウェアの面で支援する狙い。

 富士通では今後、教室とオンラインの双方において授業が実施されることを見据え、教員の負担を軽減する新たなサービスに加えて端末、アプリケーションの利用自体や授業の習熟度・満足度を把握できるサービスを2021年以降に順次提供するとしている。