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グーグル、RC版となるAndroid 11 Beta 3公開

新型コロナの接触通知システムが位置情報オフでも有効に

 グーグル(Google)は、スマートフォンOS「Android」の次期メジャーアップデートとなる「Android 11」のBeta 3を公開した。GoogleのPixel 2、3、3a、4のほか、間もなく発売予定のPixel 4aで利用できる。Beta 3はAndroid 11の正式公開前の最終版で、正式版のリリース候補(Release Candidate)版となる。

 7月上旬に公開したBeta 2はプラットフォームの安定版の位置づけで、Beta 3ではSDKおよびNDK API群、SDK以外のインターフェイスの制限などが全て最終版となる。これらの修正と最適化により、Beta 3ではAndroid 11で必要となる全てのテストが可能という。

Android 11のBeta 3(RC版)がリリース

 Android 11では、デバイスの位置情報設定が無効な状態でも、例外的に新型コロナウイルスの接触通知システム(Exposure Notifications System)を有効にでき、Beta 3ではその対応が完了している。

 プライバシーを保護する目的で、デバイスの位置情報設定をオフにしてもBluetoothスキャンが実行できるのはENSに限定され、他のアプリでは禁止される。

 ENSのAPIやこれを利用するアプリでは、周囲のデバイスのBluetooth信号をスキャンすることで、他のユーザーとの接触を検出する。ENSでは本来、端末の位置情報は不要だがアプリの利用にあたって位置情報設定へのアクセスを許可する必要があったが、この仕様をENSをOSに内包する形で修正する。