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Amazon、画面が自動でユーザーに追従する「Echo Show 10」や球体フォルムの「Echo」発表

「Fire TV Stick」新モデルはHDR、Dolby Atmosをサポート

 Amazonは、「Alexa」を搭載するスマートスピーカー、スマートディスプレイの「Echo」シリーズと、HDMI搭載ディスプレイでAmazon Prime Videoなどのコンテンツを視聴する「Fire TV Stick」の新モデルを発表、国内向けにも発売する。

新「Echo」シリーズ

 車載向けの新製品「Alexa Auto」もあわせて発表された。同製品については別の記事で紹介する。

「Echo Show 10」はディスプレイがユーザーを追従

 10インチディスプレイを搭載する「Echo Show 10」は、ディスプレイがユーザーを追いかけるように左右の向きを自動で変えるため、室内を移動しても常に「Echo Show 10」のディスプレイを見ながらAlexaに話しかけて操作できる。「Echo Show 10」の販売価格は2万9800円(税込、以下同)、近日中に発売予定。

 ディスプレイの左右回転はビデオ通話時も動作するため、Alexaを通じたビデオ通話をしながら部屋を移動しても、スクリーンから外れることなくビデオ通話を継続できる。Amazonによると、「Echo Show 10」はとても静かに回転するという。

 ディスプレイの左右回転機能を活用し、外出先から「Echo Show 10」の内蔵カメラにアクセスし、「Echo Show 10」を回転させると部屋全体を見渡せる。

 独自の半導体「AZ1ニューラル・エッジ・プロセッサ」を搭載することで機械学習機能が向上し、Alexaがより早く応答する。同機能は現在米国のみ対応する。また、Zigbee対応のスマートホームハブを内蔵し、Zigbee対応の照明などのスマートホームデバイスが簡単にセットアップできる。

球体フォルムの「Echo」シリーズ

 スマートスピーカー「Echo」シリーズは、従来の筒型のデザインから球体型のデザインに一新された。新モデルとして「Echo」、「Echo Dot」、「Echo Dot with clock」の3モデルが発売される。

 販売価格は「Echo」が1万1980円、「Echo Dot」が5980円、「Echo Dot with clock」が6980円。発売日は「Echo」と「Echo Dot」が10月22日、「Echo Dot with clock」は11月5日予定。

新「Echo」シリーズは球体フォルム

 「Echo」は3.0インチのウーファーと、2つのツイーターを搭載し、Dolbyステレオサウンドに対応する。「Echo」シリーズの上位モデル「Echo Studio」と同様に、デバイスが設置された空間の音響特性を感知し、最適な音質でのオーディオ再生を自動的に調整するという。

 スマートホームハブは、ZigbeeおよびBluetooth Low Energyに対応、「Echo Show 10」と同様に「AZ1ニューラル・エッジ・プロセッサ」を搭載する。

Fire TV StickはHDRとDolby Atmosをサポート

 「Amazon Fire TV Stick」(以下、Fire TV Stick)は、新たにHDR映像やDolby Atmosをサポートする。販売価格は4980円で発売日は9月30日。Amazon.co.jpのほか、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、ジョーシン、ソフマップ、ドン・キホーテ系列店舗、ビックカメラ、ヤマダ電機などでも販売する。

Fire TV Stick(第3世代)

 1.7GHzのクアッドコアプロセッサーを搭載し、従来のFire TV Stick(第2世代)と比べて50%高速化しつつ、消費電力を半分に抑えるという。2.4GHz帯と5GHz帯のWi-Fiに対応する。

 付属のリモコンは、電源、音量、ミュートボタンを搭載し、対応するテレビやサウンドバーを操作できる。

 年内に提供予定の、Fire TVの新ユーザーインターフェースでは、メインメニューを画面中央部に配置し、お気に入りのアプリやチャンネルなど、よく使うサービスに素早くアクセスできる。また、その場で直接ストリーミングサービスを起動したり、対応するアプリにカーソルをあわせるだけで、提供されているコンテンツを確認・再生できる。

 新ユーザーインターフェースには、ユーザー・プロフィール機能が加わり、最大6名分のおすすめコンテンツや、視聴履歴、ウォッチリストなどの管理をアカウント別毎にパーソソナライズできる。

 ユーザーごとにプロフィール切り替えは、メインメニューから操作するか、Alexaに「アレクサ、私のプロフィールに切り替えて」と話しかけて音声操作も可能。新ユーザーインターフェースは年内に提供開始予定で、まずは新しいFire TV Stick向けにスタートする。