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金沢でドコモの5Gとシェアサイクルを試す

 金沢市のシェアサイクル「まちのり」は、2020年3月にサービスをリニューアルし、ドコモ・バイクシェアが東京都内で展開する「ちよくる」などと同様に、電動アシスト付きの自転車を導入しました。

金沢駅前のポート

 ドコモ・バイクシェアのシステムを採用するシェアバイクでは、従来は都市毎にそれぞれ会員登録をしないとサービスを利用できない仕様でしたが、2019年4月からは地域ごとにアカウント登録をせずに、FeliCa搭載のスマートフォンや交通系ICカードをかざすだけでシェアバイクを借りられるID連携を導入しています。スマートフォン向けアプリも、普段使っているスマートフォンのアプリがそのまま訪問先でも使えます。

ドコモ・バイクシェア用のスマホアプリ

 他地域のシェアサイクルを使う場合、料金は現地の1回会員と同じ料金が適用されます。「まちのり」の利用料金は最初の30分間は150円(税別)、以降30分間ごとに100円。1日パスはWebサイトやコンビニで購入すると1300円、まちのりの事務局などではカード代金込みで1500円で販売されています。

「まちのり」事務局で販売される1日パス(カード)

 自転車をレンタル・返却するためのポートは、交通の拠点となる金沢駅のほか、観光地の兼六園周辺、買い物に便利な香林坊周辺にもポートが設置されています。

兼六園近くのポート
香林坊周辺のポート

 もともと、「まちのり」は市内中心部や観光地にポートを設置していましたが、電動アシストを採用したため坂道もそれほど苦では無くなり、金沢城の西側を流れる犀川(さいがわ)を渡った先のエリアや、金沢大学付属病院の裏手にある天神坂を超えた先など、通常タイプの自転車では厳しい坂の先にもポートが増加しているようです。

犀川からの眺め
金沢建築館付近は坂が多い

 電動アシスト導入前から市内に多くのポート・自転車を設置していたこともあり、既に市民の日常の足として使われている印象があり、地元の会社員・学生風の利用者も数多く見かけました。また、東京都内でも見かけるように、フードデリバリーサービスの「Uber Eats」の配達の足として使う配達パートナーを見かけることもありました。

 5Gサービスはまだまだエリアが限られていますが、筆者が訪問した時点でJR金沢駅、金沢21世紀美術館、香林坊周辺などでドコモの5Gサービスが利用できました。利用できるエリアはまだまだ限られていますが、新幹線が到着してホームに降り立った時にスマートフォンを見ると「5G」が表示されるのは、なんだかワクワクします。