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auが「5Gエクスペリエンス」、iPhone 12の5G判定機能にあわせたコンテンツ品質をコントロール

 KDDIは、5Gの料金プランを使うユーザー向けに、10月23日から5Gエリアかどうか判定して、動画品質のコントロールなどを適用する「au 5Gエクスペリエンス」に取り組む。

 16日、説明会が開催され、登壇したKDDI代表取締役社長の高橋誠氏は、iPhone 12シリーズで導入された「スマートデータモード」は、通信事業者とアップルが緊密に連携しなければ実現しないと説明。

 仕組みとしては、使い放題プランを提供する携帯会社のユーザーがiPhone 12シリーズを使う場合、通信経由で「使い放題かどうか」信号でやり取りする。その結果、ユーザーのiPhoneが5Gエリアであれば、コンテンツサイドがその情報を引き金として、配信する動画を高品質なものに切り替える。これは、スマートデータモードでのネットワークの判定と、au側の料金プラン情報の活用という2つを組み合わせて実現する。当初はiPhoneから適用され、今後、ほかの機種への導入も検討する。

 高橋氏は「auでは既存の周波数を5Gに転用する。なんちゃって5Gとも言われるが、体験としては非常にわかりやすい。低遅延も結びつく。これまであまりなかった取り組みだが、完全にiPhoneとインテグレート(統合)して実現した。アンリミテッド(使い放題)じゃないと、これは提供できない。現時点ではauしか提供できない」とアピールした。

 エリアマップ上では既存周波数の転用でカバーする部分は、明示する方針とのこと。

 またKDDIパーソナル事業本部 パーソナル企画統括本部 副統括本部長の松田浩路氏は、「4G端末は既存周波数を全て活用しており、一部が5Gとの共用になってもカバーできる。通信品質への影響は懸念していない」とした。