【CEATEC 2020】

部屋に入るだけでスマホを充電できる、ワイヤレス充電技術「Cota」

 丸文とOssiaは、CEATEC 2020 ONLINEにおいて無線充電技術「Cota」を披露する。開幕に先駆けて、19日のプレスデーで公開された。

 Cotaは、バッテリーを使用するデバイスを無線で充電する技術。スマートフォンをはじめ、カメラやワイヤレスヘッドホンなどさまざまなデバイスでの使用が想定されている。

 充電時にはWi-FiやBluetoothと同じ2.4GHz帯や5.8GHz帯の電波を経由する。1台のCota充電器から複数台のデバイスを同時に充電もでき、その際にはどのデバイスを優先的に充電するかの設定にも対応する。

 充電開始時に充電器はビーコン信号を発信。デバイスに到達した経路をたどって充電を行う。充電器とデバイスの間に人など何らかの障害物があってもそれを避ける形で充電されるため、デバイスの置き場所に気を使う必要がない。

 充電時にだけ電力を消費するため、通常の充電器よりも省電力で、充電を受けるデバイス側に設定するマイクロチップも小型でこれまでのバッテリーにも搭載することが可能という。

 丸文とOssiaでは、スマートフォンなどのデバイスのみならず、スーパーの陳列棚にある電子値札や工場内のIoTセンサー、オフィス内の環境センサーなどをワイヤレス化などの使用事例を紹介している。

 Ossiaに対しては、KDDIがかねてより出資しており、現在もKDDI Open Innovation Fund(KOIF)を通じて協力関係にある。