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クアルコム、5G仮想ネットワークのプラットフォームを発表

 クアルコムは、基地局設備向け5G RAN半導体プラットフォーム「Qualcomm Radio Unit Platform」「Qualcomm Distributed Unit Platform」「Qualcomm Distributed Radio Unit Platform」を発表した。

 仮想化され相互運用性を持つRAN(Radio Access Network)への移行を加速し、Massive MIMOに対応したマクロ基地局から、コンパクトな小型基地局まで、幅広い展開シナリオに対応できる。

 ベースバンドやトランシーバー、フロントエンド、アンテナパネルが含まれている包括的で、高いパフォーマンスの5GモデムやRFシステムを提供できる。

プラットフォームイメージ

 Distributed UnitのベースバンドでSub-6とミリ波帯をサポートし、Radio Unitはグローバルな5G(Sub-6とミリ波)と4Gの周波数帯をサポートする。

 同プラットフォームは、通信事業者によるオープンなvRANの展開をサポートするために設計されており、世界で初めて発表されたソリューション。5G RANプラットフォームは、既存や新興のネットワークベンダーが、「パブリック」または「プライベート」のネットワークの需要に対応するvRAN機器や機能の開発や商用化を加速できるとしている。

 これらのソリューションは、クアルコムの無線通信技術の知見と、基地局設備向けに長年提供してきた技術によるものだという。また、クアルコムの基地局設備向けソリューションは、既に楽天モバイルの世界初のvRANの大規模展開をサポートしている。

 これらのプラットフォームの技術的サンプルは、2022年前半にネットワークベンダーに提供する。