エミライは、Bluetooth送受信機能を備え、DACとしても使えるFiiO Electronicsの「BTA30」を12月4日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は税別11,000円前後を見込む。

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    BTA30

高音質コーデックに対応し、送受信の両方で使用可能なBluetoothオーディオ送受信機。北海道・札幌で10月に開催された無料試聴イベント「SOUND SHOWCASE in Sapporo」で国内初出展されており、今回発売日や価格などの詳細が正式に決まったかたちだ。

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    「SOUND SHOWCASE in Sapporo」で出展されていたBTA30

光/同軸デジタル入力やUSB Type-C入力を備え、テレビやオーディオプレーヤー、PCなどのサウンドをBTA30を介してBluetooth対応のワイヤレスヘッドホン/イヤホン、ワイヤレススピーカーに送信可能。また、スマートフォンやオーディオプレーヤーの音楽をBTA30でワイヤレス受信し、RCAアナログ出力や光/同軸デジタル出力につないだスピーカーやアンプなどで聞くこともできる。

Bluetooth 5.0に準拠し、送信時は低遅延なaptX LLや、ハイレゾ相当の音質に対応するaptX HDとLDACをサポート(LDACは光/同軸デジタル入力時のみ利用可能)。受信時はAAC/aptX/aptX HD/LDACをサポートする。

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    背面

Bluetooth用ICはクアルコム「CSR8675」。外付け高ゲインアンテナを採用してCSR8675の性能を最大限に引き出し、最大30mの範囲で高速かつ安定した信号伝送が可能としている。また、本体前面のRGBインジケーターで、利用中のBluetoothコーデックをひと目で識別できるようにした。

Bluetooth受信/デコードモードでは、2つのデバイスと同時につながるマルチポイント接続に対応。ほかにも、「FiiO Music」アプリや「FiiO Control」アプリでBTA30の音量調節、LEDインジケーターのオン/オフといったリモート制御が行える。

DACチップに旭化成エレクトロニクス製「AK4490EN」を採用。BTA30をDACとして使うこともできる。同軸デジタル入力では最高192kHz/24bitのPCMと、DSD64(2.8MHz、DoP)のネイティブ変換に対応。光デジタル入力時は最高96kHz/24bit、USB入力時は最高48kHz/16bitに対応する。

ADCボリュームコントロールを採用し、左右チャンネルの音量不均等を排除。小ステップでの音量調節を正確に行えるとする。ほかにも、独立した高性能DSPチップを備え、さまざまなフォーマットのデコードが行えるほか、デジタルオーディオ信号の192kHzアップサンプリングに対応する。

本体サイズは120×55×23.5mm、重さは115g。USB Type-CケーブルやRCAケーブル、防振クッションなどが付属する。