本日の一品

普通のラップトップスタンドに飽きた人の為の「眼鏡型ラップトップスタンド」

 最近、巷では通称“ラップトップスタンド”と呼ばれるノートパソコンを底上げする商品が人気のようだ。クラウドファンディングでも名前は違うが極めてよく似た製品を見かけることが多い。

「眼鏡型ラップトップスタンド」は名前の通り、眼鏡の格好をした昨今需要の高いラップトップスタンドだ。

 人気の理由はいろいろあると思うが、一つは椅子に座ってノートパソコンを操作し続けていると、ディスプレイを見る両目が常時、俯角(見下ろす)となり、それに連れてどうも姿勢が猫背になってくるという説。

 そしてもう一つは、時には椅子に座らずにスタンディング(立位)でノートパソコンを操作したい人の為の単なる嵩上げ説。いずれにせよ、大雑把で無頓着な筆者にはあまりピンとこないが、コロナ禍の中、在宅勤務やネット会議が著しく増加し、望む望まざるに関わたらず、ノートパソコンと接する時間が自然と増えてしまうのが昨今の日常だ。

 残念ながら、世界の数あるパソコンメーカーが商品企画の長い経験と蓄積したユーザーニーズなどの知識がありながら、自ら企画開発した純正ラップトップスタンドは聞いたことがない。なので、筆者などは、単なる健康志向と自分は他人とは違うというステータスに憧れる現代人独特の思考回路が産み出した商品ではないかと疑ってしまう。

キーボードの角度を6段階くらいに調整できるラップトップスタンドも多い
クラウドファンディングでは、ノートパソコンやタブレットの背面に両面テープで貼り付けて使用するリトラクタブルなラップトップ&タブレットスタンドが人気だ

 とは言え、何事にもミーハーな筆者は既に幾つかのラップトップスタンドを購入して遊んではいる。ちょっと前までの流行は、独立したラップトップスタンドでは無く、ノートパソコンの底面に両面テープで貼り付け、普段は折り畳んで持ち運びし、目的の場所に着いたら、リトラクタブルなスタンドを引き出し、ドヤ顔で使う代物だ。

 多くの製品はリトラクタブルな足を調整して、キーボード角度を3段階くらいに変更して、お気に入りの角度を選択することができるものが多い。一方、軟弱なその手のアプローチがお好みではなく、キーボードの角度をアクロバット入力のように45度くらいは傾けないと気が済まないユーザーなら、6段階前後は自由に角度を選べるラップトップスタンドもある。

 この手のラップトップスタンドの大半は加工の容易なアルミニウム製品が多いが、それなりに重く、重量も200gを超えるモノが多い。今回ご紹介するラップトップスタンド「Foldable Aluminum Alloy Glasses Style Laptop Stand for Laptop」(以降:眼鏡型ラップトップスタンド)は、角度調整なんて煩わしいことは製品企画段階にも仕様外と決めて、ウケ狙いを中心に、マキシマイズするラップトップスタンドだ。

「眼鏡型ラップトップスタンド」は眼鏡そのものの格好をしている
同じアルミニウム素材だが超シンプルな「眼鏡型ラップトップスタンド」の方が筆者の好みだ
重いがキーボードの角度を6段階選べるスタンドが良いか、シンプルな方がお好みかでチョイスは変わる
本体や眼鏡のツルにはマグネットが仕組まれていてカチッとくっつきコンパクト
伊達眼鏡としても使えればよいが……少しサイズは大きい
普通サイズの眼鏡に比べると1.5倍は大きい「眼鏡型ラップトップスタンド」
本体やツルの要所にはスリップ防止のシリコンラバーが貼られていてモバイルPCをしっかりとホールドしてくれる

 眼鏡型ラップトップスタンドは、誰が見てもパッと見は“眼鏡”だ。一般的なアルミニウム製のラップトップスタンドと異なり、使用部材の量が少ないので極めて軽量だ。重いモノが大嫌いな筆者が早速キッチン秤で実測してみたところたったの76gだった。

「眼鏡型ラップトップスタンド」はシンプルな分だけ軽くて一般的な同素材のラップトップスタンドの3分の1以下の重量(76g)だ

 当然ながら、キーボード角度を複数選べるなんて気休めの機能はハナから備わっていない。とにかく軽量さと携帯性を前提に、本当の眼鏡以上に見事に折りたためて嵩張らないのが最大の特長だ。

「眼鏡型ラップトップスタンド」で標準的なサイズのモバイルPCであるMiraBookを嵩上げしてみた
側面から見るとこんな感じ。シリコンラバーがノートパソコンの要所を上手く支えてくれているので安定している
キーボードの角度は18度、机から持ち上がってる高さは最大で60㎜だ

 見かけは本物の眼鏡そっくりだが、そこはラップトップを全身で支えなければならない身であるが故、サイズ的には普通の眼鏡よりもかなり大柄だ。本体や眼鏡のツルにはマグネットとシリコンラバーが数カ所取り付けられており、折りたたんだ時はマグネットのパワーで確実にくっつき折りたたむことができる。そしてラップトップスタンドとして使用する時は、数カ所のシリコンラバーがノートパソコンを確実にスリップすることなく支えることができる。

 設置方法はたったの一種類しか無いので極めて簡単で悩むことがない。眼鏡のツルを手前にして眼鏡を上下反対に机の上に設置する。そしてその上にノートパソコンを載せるだけだ。繰り返すが、キーボード角度の調整なんていう面倒くさい機能はサポートされていないので、キーボード角度は18度でキーボード上端の机の表面からの高さも60㎜で固定だ。

 このにっちもさっちもいかないフレキシビリティとは程遠い固定値に納得できない人は、前述のより対応度幅の広い重たいラップトップスタンドを使うべきだろう。両方を相当時間使った筆者だが両者にそれほどの開きは感じなかったので、普段持ち歩くときには圧倒的に軽くて薄い眼鏡型ラップトップスタンドだけを使っている。

 見た人の多くから“ウケを狙える眼鏡型ラップトップスタンド”をノートパソコンだけに使うのはもったいなく思ったので、タブレットやクリップボードでも使ってみたのでその使い勝手もご紹介したい。

 10インチ前後のタブレットなら、レノボのChromebookでも、Kano-PC(Windows)でも、両者の本体の厚みの違いはあっても全く問題なく使用できた。

10インチクラスのタブレットは縦置きで全く問題ない。ペンの操作も快適だ
厚みと重量のあるキーボードを取り外したKano-PCタブレットもバッチリだ

 サイズ感を考えれば当然のことだが、レターサイズのリーガルパッドをクリップしたA4+の大型クリップボードは、縦置きではページの上半分にペン書きする時には超不安定になり、横置きをせざるを得なかった。

A4+サイズのクリップボードはさすがに縦置きは無理だが横置きなら大丈夫
A5サイズのリーガルパッドを挟んだクリップボードは縦置きで誂えたように安定した感じだ
「眼鏡型ラップトップスタンド」は軽量76gなので、モバイルPCと何処でも一緒に行動できる

 小振りなA5サイズのリーガルパッドをクリップしたクリップボードの場合は、極めて安定感と安心感のあるベストな筆記スタイルとなった。細かなこだわりを押し通そうとしなければ、76グラムの超軽量 眼鏡型ラップトップスタンドは、軽量のモバイルパソコンと一緒に持ち歩いても、モバイルパソコンの軽量メリットを無駄にしないベストなコンパニオンだ。

製品名発売元価格
Foldable Aluminum Alloy Glasses Style Laptop Stand for LaptopGIZModem29ドル99セント