米調査会社Gartnerは11月30日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の世界におけるスマートフォン市場に関する調査結果を発表した。総販売台数は新型コロナの影響もあり、前年比5.7%減の3億6600万台だった。
前四半期は連続で20%減だったため、同四半期も減少とはいえ、回復の兆しが見えるとしている。Gartnerのシニアリサーチディレクター、アンシュル・グプタ氏は、コロナ禍で消費者は支出を抑えているが、「スマートフォンの売り上げは第2四半期から第3四半期にかけて緩やかな成長を遂げた。これは前四半期からの需要の停滞によるものだ」と語った。
メーカー別ランキングでは、韓国Samsung Electronicsが前四半期に続けてトップだった。2位以下は、中国Huawei、中国Xiaomi、米Apple、中国OPPO。XiaomiがAppleを抜いて3位になったのはこれが初だ。
前年同期で増加したのはSamsungとXiaomiのみだった。Xiaomiは34.9%増。Xiaomiは米国による制裁で苦戦するHuaweiから市場を奪った形だ。
4位に落ちたAppleは、前年比で0.6%減。例年9月に発売するiPhoneの新モデルを10月発売にしたのが主な原因とGartnerは指摘する。iPhone発売月を含む第4四半期にはシェアの差が1ポイントのXiaomiを抜き返しそうだ。
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