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「NTT Comをドコモ子会社化」は2021年夏に、法人事業を一元化――NTTの方針明らかに

 NTT(持株)は、NTTドコモ完全子会社化を終え、今後の方針として、2021年夏にもNTTコミュニケーションズ(NTT Com)をNTTドコモの子会社にする。あわせて法人事業はNTTコミュニケーションズへ一元化される。25日、総務省の有識者会合で明らかにされた。

 9月、ドコモ完全子会社化を発表した場で、NTT(持株)の澤田純社長は、NTTコミュニケーションズおよびNTTコムウェアをドコモグループ内へ編入する考えを示していた。総務省で示された資料は、そこからもう少し踏み込んだ内容で、NTT(持株)広報によれば、公にするのは今回が初めて。

 まず第1ステップとして、2021年夏ごろ、NTTコミュニケーションズとNTTコムウェアをドコモの子会社にする。同時に持株とドコモの研究開発機能の連携を強化する。

 2022年春~夏には、ドコモとコミュニケーションなどで担当する分野や重複する部分など機能の整理が進められる。たとえば個人向けはドコモが中心となる。MVNOおよびISPはNTTコミュニケーションズがVNE(支援事業者)となり、NTTレゾナントが個人向けに展開していく。

 法人事業はNTTコミュニケーションズに一元化される。

 ドコモとコミュニケーションズの連携で、設備効率化、移動通信と固定通信の融合したネットワークの構築などが進められる。