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クアルコム、米半導体「NUVIA」を約14億ドルで買収へ

 クアルコムは、NUVIA(ヌヴィア)を買収すると発表した。買収額は約14億ドル。

 NUVIAは、半導体の開発を手掛ける米国企業。アップルでチップ設計のシニアディレクターを務めたジェラルド・ウィリアムズIII氏などによって創業された。データセンター向けの高効率なチップの開発などに取り組んでおり、2019年には5300万ドル、2020年には2億4000万ドルの資金を獲得するに至っていた。

 クアルコムでは、同社の高い電力効率のCPU技術がクアルコムのGPU、AIエンジン、DSP、マルチメディアアクセラレーターに加えられることで、スマートフォン向けチップセット「Snapdragon」を将来のコネクテッドコンピューティング向けプラットフォームとして位置づけられるとしている。

 NUVIAの持つ技術はフラッグシップスマートフォンやノートパソコン、デジタルコックピットに加えてADAS(先進運転支援システム)、XR製品やインフラストラクチャーネットワーキングソリューションなど多くのクアルコム製品に統合される見込みという。