「小さなiPhone」は正義/スマホカメラのトレンドはどうなっていく?Mobile Weekly Top10

» 2021年01月14日 15時40分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年1月4日から2021年1月10日までの1週間について集計し、まとめました。

iPhoneたち iPhone 5/5s/SE(第1世代)よりも“大きい”iPhone 12 mini(左)とiPhone SE(第2世代)(右)ですが……

 今回の集計期間におけるアクセス数の1位は、iPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)を比較する記事となりました。

 以前のMobile Weekly Top10でも触れた通り、スマートフォンの「主流」は大画面モデルです。iPhoneもご多分に漏れず、画面が大きめのモデルがメインストリームです。ただ、日本やヨーロッパの一部では、画面が小さめなスマホへのニーズもあります。

 iPhone 5/5s/SE(第1世代)よりは大きいものの、iPhone SE(第2世代)は久しぶりの「コンパクト」なiPhoneです。iPhone 12 miniはiPhone SE(第2世代)よりもさらに「コンパクト」ですが、iPhone 5/5s/SE(第1世代)よりも大きめなことに変わりありません。

 とはいえ、iPhone SE(第2世代)もiPhone 12 miniも、日本市場にとって待望のコンパクトなiPhoneであることには変わりありません。購入を検討している人は、両者の長短をしっかりと見極めて選択するようにしたいです。

iPhone 12 Pro MaxとXperia 1 II 「コンピュテーショナルフォトグラフィー」の権化ともいえるiPhone 12 Pro Maxと、一眼カメラのような「ナチュラルな映り」を志向するXperia 1 II

 ランキングの2位には、iPhone 12 Pro MaxとXperia 1 IIのカメラを撮り比べるレビュー記事が入りました。

 この記事でも言及のある通り、iPhoneのカメラは「コンピュテーショナルフォトグラフィー」の象徴です。コンピュテーショナルフォトグラフィーはコンピューターを積極的に使って写真の画質を上げようというアプローチです。センサーが捉えた映像を、機械学習ベースのAI(人工知能)などを使って積極的に“補正”します。Googleの「Pixel」シリーズのカメラも、iPhoneとはベクトルは違いますが同様のアプローチを取っています。

 一方のXperia 1 IIのカメラは、特に「Photography Pro」を使う場合において不自然さのない“見たまま”の写真を撮れるようにチューニングされている印象があります。自然な映りを実現するためにコンピューターを用いるという、iPhoneやPixelとは異なるアプローチです。

 私個人としてはXperia 1 II(というよりソニーモバイルコミュニケーションズ)のカメラのアプローチが好みなのですが、多くのスマホメーカーはコンピュテーショナルフォトグラフィーを志向してカメラ機能を開発する傾向にあります。ソニーモバイルコミュニケーションズはブレることなく、ナチュラルなカメラを続けてほしいと思う所です。

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2024年03月29日 更新
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