テルストラとクアルコム、エリクソンが商用ネットワークで世界初のDL速度5Gpbsを達成

クアルコムホームページより

　オーストラリアの通信事業者テルストラとクアルコム、エリクソンは、世界で初めて、商用ネットワークにおいて5Gbpsというダウンロード速度を達成したと1月19日に発表した。

　テルストラが2社と協業し、オーストラリアのゴールドコーストにある「5G Innovation Centre」で記録したもの。商用ネットワークを利用し、シングルユーザー向けに、世界初5Gbpsのダウンロード速度での通信に成功した。

　ネットワーク設備は、エリクソンのミリ波向け基地局「Streetmacro 6701」を使用。端末は、クアルコムの「Snapdragon X60 5G Modem-RF System」と3世代目のミリ波アンテナモジュール「QTM535」を搭載したスマートフォン型のモバイルテストデバイスを利用した。

　通信帯域幅は、“5G n257ミリ波帯100MHz幅”×8キャリアのキャリアアグリゲーション（CA）と、“LTE Band 7帯20MHz幅”×2キャリアのCAによる計840MHzで通信した。

　テルストラでは、2020年9月にダウンロード速度4.2Gbpsを記録していたが、今回はこれを上回る結果となった。今回の結果を踏まえ3社は、テルストラユーザーは、「より先進的なネットワーク性能」を体験できるとしている。