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「ユーザーに一番近いMVNOを目指す」、J:COM MOBILEの新プラン発表会

 ジュピターテレコムは、MVNOサービス「J:COM MOBILE」の新料金プランなどを発表した。

 発表の場には、ジュピターテレコム 代表取締役の石川雄三氏が登壇。同社の取り組みについて説明した。

ジュピターテレコム 石川雄三氏

5GB以下へ注力

 石川氏は、主にMNOがデータ通信使い放題プランに力を入れる中、MVNOは厳しい時期を迎えることになる見方があることに触れつつ、総務省調査による大半のユーザーが実際には大容量を利用しているわではないというデータを紹介。

 このことから「我々(MVNO)も十分にいいサービスが提供できる」と確信し、特にボリュームゾーンとなる5GB未満を強化したのが今回の新プラン提供に至ったと石川氏は語る。

 新プランでは、1GBで月額980円から利用でき、5GBで1480円、10GBで1980円、20GBで2480円と5GB~20GBはおよそ半額ほどの大幅値下げとなった。

 従来から提供されている「スタート割」についても継続される。また好評という「iPhone SE+10GB」についても現行のプランよりも安くなって継続提供されることになる。

 このほか、「au Certified iPhone」(リファービッシュ品)や「Galaxy A21」(新品)の取り扱いも開始する。

 au Certified iPhoneは、動作確認・クリーニング済みでバッテリー容量は80%以上のもののみを取り扱うとしており、アップルストアなどで正規部品による修理を受けられる。また「端末保証 for iPhone」として月額600円で最大48カ月間、故障・破損時に最短で翌日に交換品のiPhoneが届くサービスが受けられる。

学割・シニアサポートも

 「今の時期なら学割も必要。相当がんばった」と石川氏。「U26学割」は契約する容量が大きくなるにつれて割引額が大きくなり、対象者(26歳以下)がいる世帯の同居人は最大5人まで同じく割引を受けられる。

 また、J:COM MOBILEの多くを占めるシニア層に向けたサポート施策も継続。シニア層の多くがスマートフォン乗り換え時に抱える「わかりにくそう」「設定が難しそう」「使いこなせるか不安」といった悩みを解決するための「おまかせサポート」を用意している。

 シニア層向けの「シニア割60」では、これを最大3カ月無料とするキャンペーンを実施する(申し込み期間:2月18日~5月31日)。これに加えて、通話5分かけ放題も12カ月間無料とする。

 テザリングは無料で、データくりこしが可能。10GB/20GBプランの場合は容量超過後でも1Mbpsで通信できる。また、10万以上の公衆Wi-Fi「ギガぞうWi-Fi」を無料で利用できる。ピーク時には回線速度の落ち込みはあるとしながらも現状では、快適に使えているのではないかと石川氏は見解を述べた。

ユーザーに一番近いMVNO目指す

 通信サービスに加えて、同社が独自の価値として打ち出しているのが映像や音楽サービスとの連携。昨年から発売を開始した「J:COM LINK」と連携し、「J:COM VOD」「J:COM ミュージック」はカウントフリーの対象となり出先からスマートフォンで放送を視聴・録画できる。

 これらの機能と電話やインターネットなどを統合した「MY J:COM」もリリース。サポート機能も内包しておりトラブル解決の一助となるため「使い勝手がかなり良くなると思う」と石川氏。

 このほか、エネルギーやホームIoTなどの中で新しい価値を見いだせるのではとも語り「スマホに限定するのではなく、よりユーザーに寄り添った親切な事業者として価値提供を目指していきたい」とした。

 J:COM MOBILEでは、今夏全プランが5Gに対応する予定。現状では提供の形は未定というが、後日あらためて発表するとした。

 最後に石川氏は「充実のサポート、テレビとモバイルの連携。他社にはない価値を今後も提供したい。『お客様に一番近いMVNO』を目指していきたい」と会を締めくくった。