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JR東日本「えきねっと」を6月に大幅リニューアル――買えるきっぷの種類が拡大、乗換検索から特急券が購入できるように

えきねっとポイントの有効期限に注意

2021年4月13日 19:12

　JR東日本は、オンライン列車予約サービス「えきねっと」を、6月27日に大幅リニューアルを実施する。過去20年間で最も大規模なリニューアルとなる。

　同リニューアルでは、UI（ユーザーインターフェース）の見直しやQRコードのきっぷ受取機能、訪日外国人向けの新機能などを行う。また、将来に向けて「QRコードチケット」など新たな構想も発表された。

UIをリニューアル、経路検索から価格比較まで

　これまでは、予約したい列車の路線名や列車名などを選択してから列車予約するかたちだったが、リニューアル後は乗車駅と降車駅、日時を検索する「経路検索」方式で予約できる。

　経路検索してから列車名を選ぶといった二度手間を踏むことなく、経路検索からそのまま列車を選択できるようになる。

　また、座席指定画面も進行方向がわかるようになり、号車も自由に選べるようになる。

座席指定画面

　購入画面では、自由席やグリーン券、通常購入と企画運賃などが空席状況と価格を比較できる。ユーザーの状況にあわせた商品を選択できる。

比較画面

　リニューアル後、各種きっぷの申込受付時間が変更される。

　現在の手続き時間は5時30分～23時40分／24時20分～25時40分までだが、新システムでは5時～23時50分／24時10分～25時50分に拡大される。

　また、きっぷ受け取り時間はこれまで5時30分～23時が、新システムでは5時～23時30分に拡大される。ただし、駅の営業時間と重なる時間帯のみ受け取れる。

　なお、事前受付の申込みはこれまで1カ月1週間前の5時30分から受付開始だったが、新システムでは1カ月1週間前の14時～1カ月前の9時54分までに短縮される。

　きっぷを受け取らずに交通系ICのみで列車に乗車できる「新幹線eチケット」や「在来線チケットレス」サービスもリニューアルされる。

　よく利用する路線をお気に入り機能を活用することで、最短3タップで予約できるようになるほか、6人までの予約に対応する。

　また、同行者が別の駅から乗車する場合など複数人が別々にきっぷを受け取りたい場合、受取用QRコードを分けて発行できる「バラバラ受取り」機能が新登場。5秒程度できっぷを別々に発券できる。

　これまで販売されなかった「大人の休日倶楽部割引」が適用された新幹線eチケット商品が新たに発売される。

　また、株主優待割引や往復割引が適用された新幹線eチケットや、週末パスなどの企画きっぷを新たに取り扱う。

支払い方法の拡充

　これまでのクレジットカードによる決済に加えて、新たにコンビニ／ATM決済や駅の券売機／窓口決済を導入。

　また、えきねっとポイントがJRE POINTに統合される。従来のえきねっとポイントは、きっぷの種類や受け取り方法、列車が運行する旅客会社によって「予約ごと」にポイントが加算されていた。

　リニューアル後は、新幹線eチケットで最大2％、チケットレスサービスで最大5％のJRE POINTが付与される。ビューカード決済時はさらにポイントが付与される。

　このほか、国内ツアーのポイント付与先の変更やレンタカー予約時のポイント付与割合が変更される。

　なお、えきねっとポイント自体は、8月31日に終了するため現行サイトでの予約で取得したポイントの有効期限は、2021年4月以降の予約であっても8月31日までとなる。

詳しい還元率

　訪日外国人旅行者向けのサービス「JR-EAST Train Reservation」では、これまでの指定席予約に加え訪日外国人向け鉄道パスや新幹線eチケットなど、購入できるきっぷの種類が拡充される。

　また、訪日外国人向けきっぷの受け取りには、パスポートの提示が必要で、これまでは指定の窓口でのみ受け取ることができた。リニューアル後は、主要駅に設置しているパスポートリーダー付きの指定席券売機で受け取れるようになる。

受け取り方法の拡充

　「えきねっと」と「JR-EAST Train Reservation」、「ビジネスえきねっと」は、リニューアルに伴うシステムメンテナンスを6月26日20時～27日5時まで実施する。

　これまでのシステムでの予約は6月26日20時で新規申し込み受付を終了する。このため、提供している「事前受付」機能は、現行サイトでは7月26日乗車分までとなり、7月27日乗車分以降のきっぷは、リニューアル後の新サイトで申し込みを受け付ける。

　なお、リニューアルに伴い6月27日以降、2年以上ログインされていないユーザーアカウントは、自動退会となる。

　同社では、紙のきっぷからQRコードチケットによるサービスの導入を検討開始しているほか、新たなチケットレスサービスの導入を進めているとしている。

　リニューアルの詳細は、準備でき次第案内される。