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クアルコム、IoTデバイス向けの新SoCを発表

 米クアルコム(Qualcomm)は、IoTデバイス向けの新SoCとして、Qualcomm QCS8250、Qualcomm QCS6490/QCM6490、Qualcomm QCS4290/QCM4290、Qualcomm QCS2290/QCM2290の全7製品を発表した。

クアルコム、IoTデバイス向けの新SoC発表

QCS8250

 QCS8250は、ヘルスケア、デジタルサイネージ、小売り、ビデオ会議などの用途に適した製品で、5Gモバイル通信とWi-Fi 6をサポートする。

 クアルコムの高性能CPU Kryo 585、15 TOPSのAIエンジンを搭載し、120fpsのフレームレートで4K動画をエンコードする7個のカメラを同時にサポートする。

 新しいNPU(Neural Processing Unit)や機械学習により、スマートカメラ、ビデオ会議、AIハブ、ヘルスケア、スマートリテールなどに向けたソリューションに位置づけられる。

QCS6490/QCM6490

 QCS6490/QCM6490は、ヘルスケア、物流管理、小売り、輸送、倉庫などの分野に適した製品で、モバイル通信の5GとWi-Fi 6Eをサポートする。

  Kryo 670 CPU、12 TOPSのAIエンジン、トリプルISPなどを搭載し、ハイティアIoT向けデバイスに位置づけられる。QCS6490はWWANモデムを搭載しない。

QCS4290/QCM4290

 QCS4290/QCM4290は、カメラ、インダストリアルハンドヘルド、セキュリティ@パネルなどの分野に適した製品。モバイル通信の4G LTE(Cat13)、Wi-Fi 6に対応し、Kyro 260 CPU、第3世代AIエンジンなどを搭載する。QCS4290は、WWANモデムを搭載しない。

QCS2290/QCM2290

 QCS2290/QCM2290は、POS、インダストリアルハンドヘルド、小売り、トラッキング、カメラなどのエントリーレベル向けのソリューションに位置づけられる。QCS2290は、WWANモデムを搭載しない。

 前掲のQCS4290/QCM4290とピン互換性があり、製品開発コストや期間を圧縮し、様々なIoTデバイスにハーソウェア・ソフトウェアを利用できるという。

 QCS8250、QCS4290/QCM4290、QCS2290/QCM2290は既に出荷中で、QCS6490/QCM6490は2021年後半に出荷予定。

【お詫びと訂正 2021/06/14 12:01】
 記事初出時、「WWANモデムを搭載しない」としていた製品の型番を「QCM~」としておりましたが、WWANモデム非搭載製品は「QCS~」となります。お詫びして訂正いたします。