Amazonは、ページめくりが高速化した6.8型画面の新「Kindle Paperwhite」を発表。予約受付を開始しており、10月27日に出荷開始する予定。価格は、容量8GBの広告付きモデルが14,980円、広告なしモデルが16,980円。

  • Kindle Paperwhite

Kindleシリーズ初のワイヤレス充電に対応し、自動明るさ調整機能も備えた「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション」(32GB)をラインナップに追加。価格は19,980円で、11月10日出荷予定。さらに、Kindle Paperwhite シグニチャー エディションとAnker製ワイヤレス充電スタンドのセットを22,460円で用意。12月1日に出荷予定となっている。

  • Kindle Paperwhite シグニチャー エディション(ワイヤレス充電スタンドは別売)

子どもに人気の1,000冊以上の本が1年間読み放題の「Amazon Kids+」とキッズカバーが付いた「Kindle Paperwhite キッズモデル」(8GB)も同時に発売。価格は16,980円で、10月27日に出荷開始予定だ。

  • Kindle Paperwhite キッズモデル(エメラルドフォレスト)

Amazonのほか、エディオン、ケーズデンキ、上新電機、ドン・キホーテ、ビックカメラ、ヤマダ電機で順次発売を予定している(キッズモデルを除く)。

■Kindle Paperwhiteのラインナップと価格

  • Kindle Paperwhite 8GB:14,980円(広告付き)
  • Kindle Paperwhite 8GB:16,980円(広告なし)
  • Kindle Paperwhite シグニチャー エディション 32GB:19,980円
  • Kindle Paperwhite シグニチャー エディション・ワイヤレス充電スタンドセット:22,460円
  • Kindle Paperwhite キッズモデル 8GB:16,980円

新しいKindle Paperwhiteは、レスポンス速度が前機種比で20%向上し、ページめくりが高速化。同シリーズで最大となる6.8型/300ppiのディスプレイを搭載しており、光の反射を抑えてくっきりとしたテキストで本物の紙のように表示可能とする。フロントライト用LEDを17個に増強(従来は5個)し、E-inkスクリーン(マット仕上げ)の明るさは前機種に比べて最大10%向上。直射日光の下など、さまざまな状況で読書しやすくした。

また、Kindleシリーズの最上位「Oasis」で搭載している色調調節ライト機能を、Kindle Paperwhiteシリーズで初めて搭載。スクリーンの色合いを明るいホワイトや暖かみのあるアンバーから選べる。

  • 色調調節ライト機能のデモ

  • 色調をアンバーに調節したところ

画面サイズが従来の6型/300ppiから大型化したことで、前世代と比べて本体サイズは174×125×8.1mm(縦×横×厚さ)と若干サイズアップ。重さは205gになった(前世代は167×116×8.18mm/182g、Wi-Fiモデル)。本体はIPX8相当の防水仕様で、最深2mの真水で最大60分間、深さ0.25mまでの海水には最大3分耐えられ、屋内外で水に落としても安心としている。

いずれも最大10週間持続するという、Kindleシリーズ最長のバッテリー寿命を実現(明るさ設定13、ワイヤレス接続オフで1日30分使った場合)。充電端子は従来のmicroUSBから、高速充電可能なUSB-Cに置き換わり、9W以上の充電アダプターを使うと2時間半で充電が完了するという。

  • Kindle Paperwhiteの新旧サイズ比較

  • 新旧サイズ比較のデモ。新機種の方が、ディスプレイを取り巻く枠(ベゼル)が細くなっているのが分かる

シグニチャー エディションでは、Kindleシリーズ初のワイヤレス充電に対応し、別売のAnker製ワイヤレス充電スタンド(12月1日出荷予定/3,480円)に置くだけで、最大7.5Wで充電できる。フル充電にかかる時間は2時間。また、Oasisの明るさ自動調整機能をKindle Paperwhiteシリーズで初めて搭載し、周囲の明るさに応じてディスプレイが輝度を自動的に調整する。

  • Kindle Paperwhite シグニチャー エディション用のAnker製ワイヤレス充電スタンド

インタフェースを一新し、デバイスを手にして読書を始めたタイミングから、ホーム画面やライブラリ、読書中の本の間での画面の切り替えが簡単に行えるようになるなど、直感的な読書体験を提供。Kindleデバイスの設定は、画面の上から指でスワイプダウンするだけで変更可能になり、画面輝度調整や機内モード、ダークモードのオン/オフをしやすくした。また、Kindleのロック画面に今読んでいる本の表紙を表示する機能が、新しいKindle Paperwhiteの広告なしモデルに加わる。

  • Kindleシリーズの新しいインタフェース

IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANを内蔵。iOS/Android対応の「Kindle」アプリを使ったKindleデバイスのクイック設定に新たに対応し、手持ちのスマートフォンとペアリングするだけで、少ない手順ですぐに利用開始できるようにした。

なお、新しいUIは、2016年以降に販売開始されたKindle、2015年以降に販売開始されたKindle Paperwhite、2016年以降に販売開始されたKindle OasisでもOSアップデートを通じて順次展開予定としている。

新Kindle Paperwhite用の純正カバーも発売。端末本体にフィットするよう設計しており、マグネットを装備している。カバーを開くとKindleが起動し、閉じると自動的にスリープモードに入る。3種類の素材と複数のカラーバリエーションが用意され、ラインナップは以下の通り。

  • コルクカバー:各5,980円
    カラー:ダーク、ライト
  • レザーカバー:各4,780円
    カラー:ブラック、ディープシーブルー、ラベンダーヘイズ、メルロー
  • ファブリックカバー:各3,680円
    カラー:ブラック、ディープシーブルー、ラベンダーヘイズ
  • 新Kindle Paperwhite用の純正カバー

新しいKindle PaperwhiteとKindle Paperwhite シグニチャーエディションは、気候変動対策に関する誓約(Climate Pledge)に基づき、再生利用プラスチック60%、再生利用マグネシウム70%を使うなど、環境にやさしい設計を採用。パッケージは94%が木質繊維をベースにしており、その原材料は適切な方法で保全管理された森林またはリサイクル資源から調達しているという。

Kindle Paperwhite キッズモデル

上記の新世代Kindle Paperwhiteをベースに、子どもがゲームやビデオ、アプリ通知、広告などに妨げられず、集中して読書を楽しめるようにした読書専用デバイス。

コンパクトなデザインや、反射をおさえた6.8型/300ppiのディスプレイ、色調調節機能、フル充電で最大10週間のバッテリー持ちといった主な仕様は共通(ワイヤレス充電には非対応)。IPX8防水対応も同じだが、子ども向けKindleデバイスでは初めて防水機能を備えたかたちとなる。

キッズモデルでは「Amazon Kids+」が1年間追加料金なしで利用でき、1,000冊以上の本を楽しめるとする。読書を促進する「バッジ機能」や、保護者が子どもの読書の進捗状況を確認したり、読書の目標を設定したりできるペアレンタルコントロールが利用可能だ。

Amazon Kids+では、集英社みらい文庫から『鬼滅の刃 ノベライズ ~炭治郎と禰豆子、運命のはじまり編~』、『鬼滅の刃 ノベライズ ~きょうだいの絆と鬼殺隊編~』が10月1日から提供開始される。

キッズモデルの設定時とAmazon Kids+の継続にはクレジットカードの登録が必要で、1年間の期間終了後は有料の月額プランに自動更新される(プライム会員であれば月額480円、その他の会員は同980円)。

同梱のキッズカバーは、ブラック、エメラルドフォレスト、ロボットドリームの3種類から選べる。なお、キッズカバーは取り外し可能。また、Kindle Paperwhite キッズモデルのプロフィールには、子ども用のAmazon Kids+環境と大人用のKindle環境を登録でき、親子で共用したり、子どもが成長したら通常のKindle Paperwhiteとして使わせることもできる。