シリーズ最上位「Redmi Note 11 Pro 5G」もコスパの高さは健在 “ファンの巻き込み”にも注目石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2022年05月21日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]
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 Xiaomiは、5月30日にミッドレンジモデルの「Redmi Note 11 Pro 5G」を発売する。同モデルは、Redmi Note 11シリーズの最上位に位置付けられる端末で、その名の通り5Gに対応。ミドルレンジモデルながら、カメラにはフラグシップモデルと並ぶ1億800万画素のセンサーを採用しており、他社との差別化を図っている。同社は3月に「Redmi Note 11」を発売したが、コストパフォーマンスの高さを評価され、売れ行きは上々だという。

 同じシリーズの端末ながら、その位置付けは少々異なる。グローバル版を周波数対応だけしてほぼそのまま日本市場に投入したRedmi Note 11に対し、Redmi Note 11 Pro 5Gは日本仕様の1つであるおサイフケータイに対応。オープンマーケットだけでなく、楽天モバイルを通じての販売も行う。KDDIやソフトバンクとは異なり、専用にカスタマイズされているわけではないが、キャリアとの取り組みを広げた格好だ。

Redmi Note 11 Pro 5G Xiaomiは、5月30日に5G対応のミッドレンジモデル「Redmi Note 11 Pro 5G」を発売する

 徐々に日本市場での存在感を高めつつあるXiaomiが、次の一手として送り出すのが「Xiaomiモノ作り研究所」だ。これは、いわばユーザー参加型の商品企画。ファンを巻き込んだコミュニティー作りはXiaomiの得意とするところで、同研究所では、日本に投入する端末を選定したり、ローカライズの方法を探ったりしていくという。日本での展開を加速させつつあるXiaomiの戦略を読み解いていきたい。

ミドルレンジなのカメラは1億800万画素、Redmi Note 11の最上位モデルがついに上陸

 2019年12月に「Mi Note 10」「Mi Note 10 Pro」をひっさげ、日本市場に参入したXiaomiだが、その存在感が徐々に高まり始めている。参入直後の2020年にはKDDIから「Mi 10 Lite 5G」を発売、翌2021年2月にはソフトバンクが「Redmi Note 9T」の独占販売を開始するなど、キャリア市場への進出も速かった。Redmi Note 9Tでは、初めておサイフケータイに対応。オープンマーケットモデルでは、2021年7月に発売した「Mi 11 Lite 5G」にFeliCaを搭載し、コストパフォーマンスの高さと相まって話題を集めている。

 日本では、Xiaomi製端末が採用するMIUIの月間アクティブユーザーが、100万を突破したという。MIUIのアクティブユーザーは販売台数とイコールではないものの、2年半弱でその規模感は大きく拡大した。中でもRedmiシリーズは、価格に対する機能性の高さが受け入れられ、オープンマーケットでの販売が好調な他、MVNOの採用も増えている。そんな同社が5月30日に発売するのが、Redmi Note 11 Pro 5Gだ。

Redmi Note 11 Pro 5G MIUIの月間アクティブユーザーは、100万を突破。1年平均だと50万近い伸びで、新規参入メーカーとして順調にシェアを拡大していることがうかがえる

 Redmi Note 11シリーズは、1月にグローバルで発表されたミッドレンジモデルの製品群。日本で発売されたRedmi Note 11に加え、カメラを強化した「Redmi Note 11S」や、ディスプレイまで強化した上位モデルの「Redmi Note 11 Pro」をそろえている。その最上位版にあたるのが、5月30日に発売されるRedmi Note 11 Pro 5Gだ。Redmi Noteシリーズでは唯一の5G対応モデルで、アウトカメラに1億800万画素のセンサーを採用しているのが強みだ。

Redmi Note 11 Pro 5G
Redmi Note 11 Pro 5G Redmi Note 11シリーズは、全4機種のラインアップ。写真は日本未発売のRedmi Note 11SとRedmi Note 11 Pro。いずれも4Gモデルだ。写真はMWC Barcelonaで撮影

 他のモデルとは異なり、深度測定用カメラがないトリプルカメラ仕様だが、背面、特にカメラ回りのデザインには共通性を持たせている。ディスプレイは6.67型のフルHD+で、リフレッシュレートは120Hz。5000mAhの大容量バッテリーや、67Wの急速充電にも対応しており、チャージャーも付属する。一言でまとめると、カメラ、ディスプレイ、バッテリーに強みを持った5Gのミッドレンジモデルといったところだろう。

Redmi Note 11 Pro 5G 背面にはトリプルカメラを搭載。メインセンサーは1億800万画素で、フラグシップモデル級のカメラといえる
Redmi Note 11 Pro 5G ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応する

 短期間ながら実機を試用してみたが、その実力の一端が垣間見えた。カメラは、1億800万画素の高画素を生かし、ピクセルビニングで感度を上げているため、暗所での写りが非常にいい。ミドルレンジモデルのため、レスポンスにわずかな引っ掛かりはあるものの、リフレッシュレートが高いこともあって、スクロールなどは滑らかだ。付属のチャージャーを利用すると、あっという間にバッテリーが充電されるのも、スマートフォンの利用頻度が高いユーザーにはメリットといえそうだ。

Redmi Note 11 Pro 5G
Redmi Note 11 Pro 5G
Redmi Note 11 Pro 5G Redmi Note 11 Pro 5Gで撮影した写真。暗所でもHDRが効き、明暗差の大きな場所でも白飛びや黒つぶれが少ない。料理の写真はやや彩度が高すぎるきらいもあるが、ミドルレンジモデルとしては画質が高い。最後の風景写真は、108MPモードで撮影。ディテールもかなり鮮明だ
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