黒部峡谷鉄道の全線でau/UQ/povoが利用可能に

　KDDIは、富山県黒部市の黒部峡谷鉄道の全区間で携帯電話サービスが利用できるようになったと発表した。

　黒部峡谷鉄道は、黒部峡谷を走る観光鉄道。2022年8月にKDDIの通信エリア化対策が完了したことにより、始発駅の宇奈月駅～終点の欅平駅までの全区間でau/UQ mobile/povoの4G LTEが利用できるようになった。同社では、2018年に5駅をエリア化しており、2020年11月からトンネルへ追加工事を実施していた。

　これまで、機材運搬の困難さやトンネルの多さが基地局新設を難しくしていたが、通常運行する列車に機材を載せたり、電波が効率よくトンネル内部に届くようにしたりするといった工夫により、全線で携帯電話が使えるようになった。

　KDDIでは、今後もサービスエリア拡大と品質向上を進め、利用しやすい環境の整備を進めるとしている。