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「Pixel Watch」正式発表、Fitbitの技術でECG搭載、LTE版も

 米グーグルは、オリジナルのスマートウォッチ「Pixel Watch」を発表した。傘下のFitbitの技術を取り入れ心拍を計測できるほか、Googleマップでナビといった使い方もできる。発表時点では日本で利用できるかどうか不明ながら、ECG(心電図)機能も搭載される。

 国内のGoogleストアで価格が案内され予約もスタート。Bluetooth/Wi-Fi版が3万9800円、LTE対応版が4万7800円。日本のGoogleストア上で購入手続きを進めると、配送は10月13日~14日と案内されている。

 Wear OS搭載の「Pixel Watch」は、3Dカバーガラスを採用し、円形のディスプレイを用いるスマートウォッチ。好みのウォッチバンドやカスタマイズできるウォッチフェイスで、好みのデザインにすることができる。ウォッチフェイスはGoogleフォトにアップロードしたものから選ぶこともできるほか、Bitmojiを使ったフェイスにすることもできる。

 Android 8以降のスマートフォンと連携して利用できる。iOSには非対応。GPSや歩数計測、消費カロリーの測定、40種類のエクササイズモード、睡眠測定、防水(5ATM)、転倒検出(今冬リリース予定)、NFCなどをサポート。大きさは直径41mm。筐体はステンレスケース。

Pixel Watch上のアプリでできること

 たとえば、スマートフォンを持たずに、Pixel Watchだけ手にして、ランニング中にYouTube Musicで音楽を聴ける。Googleフォトにアップロードした写真から、好みのものをカスタムウォッチフェイスとして設定できる。

 Gmailやカレンダーからの通知を確認したり、Google Walletで決済などにも使える。

 Googleアシスタント経由でメッセージの送信、タイマーの設定、音楽の再生、ランニングのスタートなどを、音声で操作できる。

 対応アプリとして、LINE、Adidasランニングアプリ、Strava、Spotifyなども紹介された。グーグルのオンラインストアでは「Suica」を画面上に表示したPixel Watchも紹介されており、国内で利用できると見られる。

Fitbitの技術

 活動量計を手掛けるFitbitの技術も盛り込まれている。

 これにより、Pixel Watchでは、デバイス上での機械学習とプロセッサーレベルでの最適化が組み合わされ、心拍数を1秒間に1回、正確に測定できるという。

 バッテリー駆動時間は最大24時間。そのなかでも、すべての時間で心拍を計測できるという。

 心拍数をより測定できるよう、さまざまなトレーニング時のデータが収集され、機械学習によってノイズを判別できるようにした。

 さらに、機械学習では、ユーザーが「何をしているのか」というアクティビティの内容を認識し、より正確な測定につなげている。

 このほか、運動する際には、目標とする心拍数ゾーンで過ごす時間を最大化できるように活用できるほか、睡眠を測定することもできる。

 ECG(心電図)アプリも搭載されており、心房細動を評価し、万が一、心臓に異常があれば緊急通報してくれる。2023年には転倒検知機能も用意される。ただし、これらの機能が日本でも利用できるかどうか、6日夜(日本時間)の会見では触れられていない。