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「Galaxy S23」シリーズ発表、クアルコムCEOやGoogle上級副社長が語ったこと

 サムスンが開催したグローバルイベント「Galaxy Unpacked 2023 February」の終盤、クアルコムCEOのクリスティアーノ・アモン氏と、Googleの上級副社長でプラットフォーム&エコシステムを担当するヒロシ・ロックハイマー氏が登壇した。

「Galaxy Unpacked 2023 February」

クアルコム クリスティアーノ・アモン氏

 クリスティアーノ・アモン氏は、クアルコムとサムスン電子はモバイル分野で25年以上にわたる協業関係にあり、さらに近年は関係がより緊密になっていると両社の関係をアピールした。

 「Galaxy S23」シリーズは、クアルコムの「Snapdragon 8 Gen 2」をベースとしたオリジナルの「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載している。同チップセットは現時点で世界最速なだけでなく、電力効率も非常に優れているという。

オリジナルの「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載

 「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」は「Cognitive ISP」を世界で初めて使うスマートフォンで、暗所でも写真や動画をリアルタイム処理し、画質をプロレベルに引き上げる。また、Adreno GPUはゲーム内のリアルな光や反射に最適化されており、デスクトップレベルのゲーム体験を実現する。

 クアルコムとサムスンは、スマートフォンに限らずタブレット、ラップトップ、XRなどより多くのカテゴリーで次世代体験のために協力を続けており、XR分野では没入感の高いデジタル体験を実現に取り組んでいるという。

Google ヒロシ・ロックハイマー氏

 Googleのヒロシ・ロックハイマー氏は、「Galaxy S23 Ultraのグリーンを手にするのが待ちきれない。」と同製品への期待を紹介した上で、Googleとサムスンの関係について語った。

Google ヒロシ・ロックハイマー氏
ポケットから「Galaxy S23 Ultra」を取り出す

 両社は、大画面のタブレットやフォルダブルスマートフォン向けの最適化に注力し続け、プラットフォーム側のGoolgeではスマートウォッチ向け「Wear OS」の提供により、「Wear OS」を搭載するスマートウォッチのユーザーは以前と比べて3倍に増えているという。

 Googleは、長年にわたってAR/VRに取り組んでいる。これらの技術は、人々と情報のやりとりを変革して現実世界をより良くする可能性を秘めており、コンピューターの次の段階において不可欠だが、それには最先端のハードウェアとソフトウェアが必要となる。だからこそ、Googleはサムスン電子やクアルコムとのパートナーシップを重視している。

 さらに没入感が高く従来とは異なるAR体験に投資を続けており、スマートフォンでは10億台以上のAndroidデバイスで「ARCore」が利用できる。Googleのサービスでは、YouTubeやGoogle マップにもAR技術を導入しており、カメラを使った「Google Lens」の画像検索は月間80億件以上の検索に使われているという。

「Google Lens」の画像検索は月間80億件以上