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パスポートのオンライン申請がスタート、更新なら窓口は受取の“1回だけ”に
2023年3月27日 12:27
パスポート(旅券)の更新について、3月27日からオンライン申請ができるようになった。これまで申請と受取の2回窓口に行く必要があったが、オンライン申請することで、窓口へは受取の1回だけ行けば更新できるようになる。
オンライン申請ができるのは、パスポートの残存有効期間が1年未満の場合と、査証欄の余白が見開き3ページ以下になった場合に、オンライン申請で更新できる。
オンライン申請
オンライン申請時には、有効期限内のパスポートと申請者のマイナンバーカード、マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマートフォンとマイナポータルアプリのダウンロードが必要。
申請は、マイナポータルアプリから受取窓口を選択し、顔写真や署名の撮影、申請者の情報を入力し、マイナンバーカードとパスポートの読み取りを行い申請する。申請は、パソコンからもできるが、マイナンバーカードとパスポートはスマートフォンで読み取る。
パスポートの交付予定日は、マイナポータルで通知される。受取は、交付予定日から6カ月以内の期間に受け取れる。手数料は、受取時に窓口で精算する。
- 一般旅券(新規・切替・訂正)
10年間有効:1万6000円
5年間有効(12歳以上):1万1000円
5年間有効(12歳未満):6000円 - 残存有効期間同一旅券:6000円
なお、交付予定日から6カ月以内にパスポートを受け取らなかった場合、そのパスポートは失効する。また、失効させたユーザーが5年以内に再度パスポートを申請する場合は、通常よりも高い手数料が必要となる。
はじめての申請や戸籍に変更があったユーザー
戸籍上の氏名や本籍地に変更がある場合(結婚などを含む)は、オンライン申請できない。また、はじめてパスポートを発券する際や、パスポートがすでに失効している場合もオンライン申請できない。これらの場合は、6カ月以内に取得した戸籍謄本を申請時に提出が必要となるため、窓口に赴く必要がある。
ただし、一部の府県では戸籍謄本を簡易書留による郵送で提出を受け付けており、この場合は、オンライン申請が利用できる。
戸籍謄本を簡易書留で受け付けているのは、次の16府県。
- 青森県
- 宮城県
- 茨城県
- 埼玉県
- 千葉県
- 富山県
- 大阪府
- 京都府
- 和歌山県
- 鳥取県
- 徳島県
- 香川県
- 高知県
- 熊本県
- 大分県
- 沖縄県
なお、戸籍に関しては、2024年度中のオンライン化を目指している。