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ソフトバンク、社内向けAIチャットサービスの利用を開始

 ソフトバンクは、生成系AIを活用した社内向けサービス「ソフトバンク版AIチャット」の利用を29日から開始した。全従業員約2万人が対象で、業務の効率化や企画立案、プログラミングのサポートなど、あらゆる業務に応用することを目指すとしている。

 同サービスの利用開始に合わせて、ソフトバンクの全従業員に向け、AI倫理に関する教育プログラムを6月中に提供する予定。また、AI倫理およびガバナンスに特化した「AIガバナンス基本規程」を新たに制定し、7月に施行する予定だという。規定では、AIを用いたサービスの適正な開発や提供、管理、運用の方針が定められる。

 ソフトバンクでは、今年2月頃から生成系AIの業務利用を開始し、業務効率の向上などを目的に、生成系AIの利用を推進してきた。今回利用を開始した「ソフトバンク版AIチャット」は、同社の全従業員が生成系AIをより積極的かつ安全・安心に業務で活用できるよう、セキュアな環境で構築した社内向けAIサービスだという。

 同サービスの活用は、文章の作成や翻訳などの既存業務の効率化や、生産性の向上につなげることができるとしている。また、営業・マーケティング領域での企画・アイデアの立案、サービス開発における各種プログラミングのサポート、コールセンター業務など、あらゆる業務への応用を目指しているという。

 ソフトバンクは、経営理念である「情報革命で人々を幸せに」の実現に向け、生成系AIを積極的に活用することで、より便利で役立つサービスを開発・提供し、さまざまな社会課題の解決に向けて貢献するとしている。