スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ガジェットの充電はこれ一つで、3in1ケーブルをチェック!!!

 2023年5月8日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行した。新型コロナが消えたわけではないが、警戒度が下がった感じで、外出時の心理的ハードルも大きく下がった……気がする。

 そして俺の場合も外出する頻度が上がった。仕事関連でのリアル取材や面会ミーティングが急に増えたのが理由だが、それに伴って以前のモバイルスタイルも再び活発化。単純な話、モバイルバッテリーやUSBケーブルの携行頻度が高まったんですな。

COVID-19以前はよく使っていた「充電器キット」的な携行品。仕事絡みでの外出頻度が急に高まったので、これを再びよく携行するようになった。

 上の写真に含まれているのは、Apple Watchにも対応するbelkin「Apple Watch+iPhone用Valet Charger Power Pack 6700 mAh」モバイルバッテリーミヨシ「キューブ型充電用ACアダプタ ケーブル一体型 2.4A出力対応 [IPA-CCA]」USB-ACアダプター、それからエレコム「NESTOUT(ネストアウト)」シリーズモバイルバッテリー。それと、怪しげ(だけど俺的使用実績はある)3分岐USBケーブルだ。

 NESTOUTモバイルバッテリー以外は、けっこう長いこと使っている小物たち。ベルキンのApple Watch対応モバイルバッテリーは相変わらず便利であり、しかもまだ現行品だったりして恐れ入る。ミヨシのキューブ型USB-ACアダプターは出力が低いものの超小型で便利。あとUSB-C/microUSB/Lightningの3分岐USBケーブルは、たいていのモバイル機器充電に対応する(けど高出力充電は怪しい)のでお手軽&便利なのだ。

 って感じで俺的充電器キットを持ち歩いて使ったりしているが、この数年で外出先でのUSB充電環境がかなり変わったことを実感。USB充電スポットがずいぶん増えた。スーパーとかのイートインコーナーに普通にコンセントやUSBポートがあったり、航空機内にも席ごとに普通に充電用USBポートがあったり。逆に(古めの)ホテルはUSB-ACアダプターが必要だったりするが、ともあれ、もう給電用USBポートって今時のコンセントのひとつとして定着した感がある。

 そして外出しがちになった俺の場合、上記荷物からモバイルバッテリーを減らしたりしつつ、外出先の給電用USBポートに怪しげな3分岐USBケーブルをつなぎ、各機器に充電しているのであった。いろんな場所で給電してくれているみなさん、ありがとう!

 なお、上のようなブランド不明の複数分岐ケーブルを使う場合は、スゲく用心深くしたほうがいいように思う。モノによっては「充電中にこげた」「コネクターが溶けた」などのトラブルも出ている。また、それ以前に壊れやすい製品が多いようだ。

生成系AI「Midjourney」に煙が出たUSBケーブルを描いてもらった。プロンプトは「Smoke coming from USB cable. With realistic pictures.(USBケーブルから煙が出ている。リアルな写真で)」。つーかこのイメージ怖っ! 寝ている間とかにコレが起きたらマジで怖っ!

 なので怪しいブランドの分岐ケーブルの類を使う場合は、万が一こげたり焼けたりしても対応できるように「周囲に燃えやすいものがない場所」で「充電中はユーザーが近くにいて軽く監視しつつ」使うのが無難だと思う。そうできない場合、しっかりしたメーカーの保証や補償が付いたUSBケーブルを使うのがいいだろう。

 俺の場合は怪しい複数分岐を便利&安くてイイと考えており、もちろん自己責任のうえで使っている。のだが、安全性の面や耐久性の面ではオススメしない。以降、そういう感じの怪しい分岐ケーブルが登場するが、ご参考までに「俺はこういうのを便利と思って使ってるョ!」ってことなので、使うなら自己責任でお願いしたい次第。

言ったそばから怪しい3分岐ケーブルが接触不良に! じゃあ別の買うし!

 ノーブランドの3分岐USBケーブルとかは自己責任で使用だゾ! とか言ってるそばから、愛用中の3分岐ケーブルが故障し始めた。充電できたりできなかったり。コネクターをしっかりと端末に挿すと充電できる……のだが、数分後に見ると充電してナーイ! とか。

 たぶん、壊れ始めなのだ、このケーブルは。でも便利だったよ、ありがとう謎の3分岐USBケーブル! 使い始めて5年くらい経過するが……ん? 出張時に使った程度なので、100回使ったかどうかって感じかもしれない。安物で怪しい品なので、そんなモンかもしれない。

 でもまあ都度便利であったので、この壊れ始めケーブルは破棄するとして、買い替えのケーブルも分岐ケーブルにしてゆきたいッ!!! こういうケーブルなら何も考えずに持ち出しても「あーっ端末のコネクターに合うケーブルがナイ!」的な失敗がなくて好都合なのだ。

 そこでまた3分岐USBケーブルを物色。すると……あれ? なんか巻取り式の分岐ケーブルがけっこう多い。以前は巻取り式の分岐ケーブルってあまりなかったような? ともあれ、そのなかからひとつ選んで買ってみた。

 買ったのはcugunuブランドの2個セット品。microUSB/Type-C/Lightningの3分岐USB充電ケーブルが2個セットで、Amazonにて1300円!!! さらに150円OFFクーポンが使えて1150円!!! 1個575円!!! 1コネクターが約192円!!! 安っ、買うわコレ!!!

購入した2個セットの3分岐USB充電ケーブル。3分岐したコネクターはmicroUSB/Type-C/Lightningで、最長120cmまで引き出して使える。2.4A急速充電に対応しているっぽいことも書かれているが、それを信じてはいない俺だったりするものの、検証はしていない。
巻取り部には使用上の注意が書かれている。片っぽだけ引っ張るなよ、的な。

 フツーの使用感の巻取り式ケーブルである。充電もフツーにできる。2個セットなので片方をモバイル用、片方をクルマに入れっぱなしで使っている。

 安いのですぐ壊れちゃったりする? と思ったが、モバイル用のほうはすでにケーブルを引き出しつつ30〜40回くらいは使っているが、現在のところ問題はない。ただAmazonのユーザーレビューを見ると速攻で壊れた人もあるようで、俺の場合は運がよかったのかもしれない。

 なお、ケーブルを引くと途中でクリック感がある。クリック感は4箇所で感じられ、それぞれケーブル長が25cm、50cm、85cm、120cmの長さになる。巻取りの使用感も平易で、伸ばした状態から軽く引いてクリック感があったら巻き取れる。

 なにコレ〜激安だけどフツーに便利じゃん! 使ったあとにちょっと引っ張って巻き取れる機能性は、あらためて快適だと感じる。あと、わりとコンパクトにまとまるので携帯性もいい。

こんなサイズ感で携帯できる。

 普通のUSBケーブルの場合、使用時に(巻いた状態から)広げて伸ばして、使い終えたらまたクルクルと巻く、みたいな手間がある。でもこういう巻取り式だとその手間がなくて快適。両手で引っ張るという点だけ注意すれば、巻取り機構はそうそう壊れたりしなさそう。ケーブル品質はわからないが、価格相応ということが多いので、そのうち断線などするのかもしれない。でもそうしたらまた激安品買うし! とか思う自己責任野郎の俺なのであった。

もう1個、別の巻取り式の複数分岐USBケーブルを買ってゆきたいッ!!!

 巻取りタイプの複数分岐USBケーブル、便利じゃーん! とか思った俺は、もう1個買おうと考えたのであった。合計3個欲しい。1個はクルマに置きっぱなし用、もう1個は出張など泊まりがけセット用、もう1個は常時携帯用である。

 じゃあ前出の2個セットをもう1セット買えば、合計4個で1個の予備ができるじゃな〜い♪

 という考え方もあるが、合計4個がある日突然故障するかもしれない的な価格なので、そういうリスクは分散させて別の製品を買ってゆきたい! という理由で、巻取りタイプ複数分岐USBケーブルの多様性を楽しんでゆきたいッ!!!

 そして買ったのがMcdodoブランドの品。Amazonで1399円だった。前出の製品は1個575円計算。その倍以上の価格だが、使ってみたら高いって感じはしなかった。以下、写真とともに使用感などを書いてみたい。

購入したMcdodoブランドの巻取り式の3分岐USBケーブル。microUSB/Type-C/Lightningに対応している。オレンジとグリーンとブラックがある。
その裏側。商品説明には「3A急速充電」や「高速データ転送(Lightningのみ)」などと書かれている。長さは35cm/60cm/85cm/100cm/120cmの位置で止められる。2回のクリック感があるところで引くのをやめるのがコツかもしれない。
携帯性はまずまずイイ。それより、こういうビタミンなカラーが持ち物として楽しい。
3本のケーブルがフラットタイプで、フラットの面が重なっている。これによりケーブルのまとまりが良い。
3つのコネクターを同時に使う必要がないなら、コネクターの少し手前をテープかなにかで留めて束ねてしまえば、よりケーブルのまとまりが良くなって扱いやすくなると思う。

 コチラは購入してまだ日が浅いが、気に入って持ち歩いているため20回以上は使ったと思う。まあその程度だと耐久性はわからないが、フツーに使えている。充電もとくに問題ナシという感じ。

 ただ、前出のものも含めて、こういう巻取り式の機構って、俺的経験では「壊れないことはあまりない」という印象が強い。巻き取り式のケーブル類は手軽に使えてコンパクトに片付けられて便利だが、バネ式の巻取り対応製品はほとんど俺の手元にない。けっこう好きで買うのだが、買ったバネ式巻取りケーブルの類のほとんどが壊れて廃棄する結果となるからだ。

 なのでコレも、そのうち壊れちゃうんだろーなー、と。このオレンジの品の場合、商品説明に「無作為に5万回引っ張っても壊れない」と書いてあるが……。まあ5万回はタイヘンなので検証しないが。

 コレが壊れた場合、多くのユーザーは「5万回って書いてあったけどもう壊れちゃった。まあ1300円とかだったからいいけどさ」ってサラリと流すのであろー。世の中はそーゆーモンなのであろー。

マグネット式のコネクターは、こういう方向性でも使えるのか〜

 Amazonで巻取り式のUSBケーブルを買っていたら、ナゼかレコメンドされたのが、マグネット式のUSBケーブル。コネクター部分とケーブルがマグネット着脱できるアレ。コネクター部分を端末側に挿しっぱなしにしていれば、充電時などにワンタッチでコネクターとケーブルの着脱ができ、しかも端末側のジャックが傷まないという製品群だ。

 お、久々、マグネット式コネクターのケーブル。……あ、これって、3分岐ケーブルとかの代わりに使ってもイイかもしれない!

 とか思って買ったのが、HYDOODブランドのケーブル&コネクターセット。ケーブル×4本+コネクター×9個のセットで、Amazonにて2699円だった。機能性や使用感を写真とともに見ていこう。

ケーブル×4本+コネクター×9個のセット品。ケーブルは、50cm×1本、100cm×2本、200cm×1本。マグネット式のコネクターはType-CとLightningとmicroUSBがそれぞれ3個ずつ付属する。コネクターのホルダーも付属していた。右下のコの字のパーツは、端末に装着したコネクターを外すための道具(なくても外せるが)。
ケーブルの構造は、片側がUSB-Aで、もう片側が独自のマグネット接点になっている。
ケーブル端のマグネット接点に、マグネット式のコネクターをセットして使う。
ケーブルとコネクターは近づけるだけでカチャッとマグネット結合する。
通常の使い方は、あらかじめ端末側にコネクターをセットしておく。
そこにケーブル端のマグネット接点を近づけると吸着。これでデータ通信や充電を行える。
ホルダーには3つのコネクターをセットしておける。ケーブル側のマグネット接点は、540度回転可能となっている。
ホルダーはケーブルに装着することができる。
コネクター、ケーブル側マグネット接点、USB-A端子はマグネット吸着することもできる。なので、うまく使えばケーブルを巻いた状態で容易に留められる。
ホルダーを装着した50cm長ケーブルを巻き留めて手に持った様子。コンパクト!

 いやーなんかマグネット式のケーブル、ずいぶん前に使ったが、この製品はその頃から比べたら完璧。耐久性がどうなのかってところまで使っていないが、このケーブルとホルダー(に入れたコネクター)を持ち歩けば、3分岐USBケーブルと同じような役立ち方をする。しかも端末に対するケーブルの着脱が超容易なのも便利。

 コレはホントは「端末側にマグネット式コネクターを挿しっぱなしにして常用してくださいネ」という製品だと思う。でも、モバイルや出張での充電時だけに使うのもイイんじゃないかと思う。まあそうしているうちに便利なので常用しちゃうとは思うが。

 このタイプのマグネット式のケーブルで、しかも巻取り式ってのはないのだろうか? ザッと探したものの見つからなかったが、あったらソレも便利そうである。

 てな感じのマルチなコネクターに対応した分岐ケーブルやマグネット式ケーブル。試していくとなんか「沼」のようなものが感じられておもしろい。なので、今後もこの方面をじっくり探求してみたいと思う。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。