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関釜フェリーで韓国へ、道中のWi-Fi/SIM事情は?

 先日、韓国の釜山へ遊びに行ってきました。日本からの海外旅行というと、飛行機での移動が一般的ですが、韓国は日本から船舶での定期便が運航している数少ない国。ということで、今回は下関から出ている関釜フェリーを使いました。

関釜フェリーで釜山へ遊びに行ってきました

 ちなみに関釜フェリーは日本船籍の「はまゆう」と韓国船籍の「星希(ソンヒ)」の2隻がデイリーで交互に運航していますが、どちらも船内にWi-Fiを使ったインターネットサービスはありません。

関釜フェリーの船内はWi-Fiサービスなし

 モバイル通信も陸地からあまり離れていないと、日本もしくは韓国の電波をキャッチします。ですが船室は鉄に囲まれているため、端末を窓側にもっていかないと電波受信状況はあまりよくありません。

対馬沖を通過中にはこんなメッセージが届いた

 基本的に下関発、釜山発ともに現地で夕方に乗船して、夜に出発。現地早朝にそれぞれの港に着きますが、入国管理などの施設が開くまで港の近くで停泊しているので、その時間帯はモバイルをキャッチできるという感じ。ですので、夜はインターネットは諦めて寝てしまったほうがいいでしょう。

 釜山へは下関のほか、福岡や対馬、大阪からも定期航路があります。特に福岡からは高速船の「QUEEN BEETLE」で3時間40分ほどでアクセスできます。さらにWi-Fiサービスもあるので、航行中もインターネットにつなげるので、インターネットに常に接続していたいという人はQUEEN BEETLEがオススメです。

福岡からのQUEEN BEETLEは乗船時間も短く、船内からネットもつながる

 釜山港に到着して、入国審査と税関を通り抜けた到着ロビーには、SKテレコムとKTのカウンターがあり、プリペイドSIMが購入できます。今回はKTのプリペイドSIMを購入することに。2泊3日の予定なので、3日間のプラン(1万8000ウォン/約2033円)をチョイス。

釜山港にある通信キャリアのカウンター
KTの料金表

 接続はLTEまでですが、通信量は無制限とのこと。ただし3GB/日を超えると、通信速度は5Mbpsとのこと。海外のプリペイドSIMではよくある仕様ですね。フェリーターミナルで通信速度を計測してみると、下りで100Mbpsは越えていたので、LTEといえどもまずまずの速度です。

 ちなみに物理SIMではなく、eSIMで購入しました。カウンターで支払い等を済ませると、QRコードが書かれた用紙が渡されます。ここには登録方法や諸注意が日本語で書いてあるので安心です。またフェリーターミナルには無料の公衆Wi-Fiがあるので、eSIMの登録もその場で行えます。

フェリーターミナルのフリーWi-Fiを使って、eSIMを登録

 今回はPixel FoldにeSIMを登録。KTのプランが無制限ということで、釜山滞在中は常時テザリングをオンにしておいて、Wi-FiのみのタブレットやPCでもつなげていました。多分3GBはすぐに消費していたとは思いますが、YouTubeを観たりしてもストレスは感じなかったので、5Mbpsになっても十分使えますね。

 というわけで、船舶で釜山へと旅行を計画している人は参考にしてみてください。