スタパ齋藤のApple野郎

安定感が別格! MagSafe対応スマホスタンドのIPEVO「Uplift Magnetic」がナイス!!!

 Amazonにて「なんかオモシロいMagSafeモノはナイかな〜」と探しがちな俺。「コレをMagSafeで便利化しよう!」というよりも、MagSafe自体が目的になっている感じ。アリガチ。

 さておき、そんな探索をしていたら「お〜? コレは良きMagSafe製品なのでは!?」という品を発見。IPEVOの「Uplift Magnetic」というスマートフォンスタンド……というかアームだ。Amazonでは1万2800円で売られている。

IPEVO「Uplift Magnetic」はMagSafeでスマートフォンを固定できるアーム式のスタンドだ。
こんな感じでスマートフォンスタンドとして使える。
真下に向けて机上の書類などの撮影もできる。

 高さは35cmとある。300gまでのスマートフォンを支えられるとある。厚さ1.5cm・重さ1kgのスチール製台座でシリコンパッド付きとある。

 うーん良さそう。そしてIPEVOブランド。以前、IPEVOの書画カメラを買ったが、いい作りになっていたので、俺的にはIPEVOブランドを信頼している感じ。

 ただこのスタンド、1万2800円する。ちょ〜っとお高い?

 でもでも、前に買ったIPEVOの書画カメラも、ちょ〜っとお高い? みたいな感じだったのだが、機能性も使い勝手もよかったのだ。

 じゃあこのスタンド、IPEVO「Uplift Magnetic」も買っちゃえ! つーことで購入してみた。

ずば抜けた安定感があるスタンドだった!

 配送されたスタンドを受け取った瞬間、思った。「重っ! これ安定感ありそう!」と。

 重さを量ってみたら1180gあった。台座がスチールで1kgあり、アームはアルミ製で180gという感じか。

 ともあれ、さっそく使ってみた瞬間、驚いた。「なにこの安定感! 画面をポンポン叩いてもほぼ揺れないんですけど!」と。

こんな状態で画面を指先でパシパシとタップしても揺れない。いや強くタップした瞬間はブルルッと揺れるが、その揺れがすぐ収まる。画面タップ系のゲームをしても安心な感じ。

 またこのアームの関節部、けっこうな固さに設定されている。スタンド全体で約1.2kgと重いが、アーム先端を持って全体を持ち上げても関節の角度が変わらなかったりする。

MagSafe部を掴んで持ち上げても、アーム関節の角度が変わらなかった。この状態で上下に揺さぶると、やっとアーム関節角度が少し開いてくるという感じ。

 固い関節なので、スマートフォンの高さや角度を変えるときは両手で調節する必要がある。片手で行うとスタンド自体が持ち上がってしまうからだ。

 安定感はいいが、ちょっと面倒かな? と思ったが……。

 使っていると、関節の角度が不意に変わらないのは快適だと感じた。このスタンド、MagSafe吸着させたスマートフォンを何も考えず引っ張って剥がしても、スタンドがほぼ動かず(わずかに浮いてコトンという)、アーム関節角度も変わらない。

 固定形状のアームが机面に両面テープ固定されているような感じで使えるので、「あーまた関節が開いちゃった」「スタンドの位置が変わっちゃった」というコトがほとんどないのだ。頼り切れるスタンドとして爽快な使用感がある。

 ちなみに、スマートフォンの位置は、机面ギリギリから胸に近い高さまで変えられる。MagSafe部を裏返した状態でスマートフォンを吸着させると、スマートフォンと顔の高さを合わせられるので、スマートフォンのインカメラを使ってビデオ会議に参加するのにも便利だ。

思いっ切り低い位置に設定してみた。
かなり高めに設定してみた。
MagSafe部を裏返してスマートフォンをセット。ビデオ会議向きの高さになる。このとき、机面からMagSafe部中央までの高さは約38cm。

 スゲいのは、上の写真のどの状態でも、スマートフォンおよびスタンドが非常に安定していること。高めの位置にセットして画面をパシパシと強めにタップしても、ほぼ揺れないのだ。加えてMagSafe吸着部の磁力も強く、「ハデにタップするとスマートフォンが外れて落ちちゃうよな」的な心配がない。

 うーん、このIPEVO「Uplift Magnetic」、これまで使ってきたスマートフォン用スタンドのなかで最も安定感がある。別格って感じ。これなら1万2800円でもいいかな、とか思った。

撮影用としてもかなりイイ!

 このスタンド、スマートフォンの位置設定に自由度の高さがあるので、スマートフォンのアウトカメラを使っての撮影にもよく向く。また前述のように別格の安定感があるので、カメラアプリのシャッターボタンをタップしてもスマートフォンがほぼ揺れず、写真がブレるなどの心配もほとんどない。たぶんこの安定感があると長時間露光とかタイムラプスも快適に行えるだろう。

机上の被写体を撮影。問題ナーイ!
カメラを真下に向けて机上の書類を撮影。これも問題ナーイ!

 ただし、あまりアームを前などに出しすぎると、安定感があるこのスタンドでも不安定になり、最悪だと転倒する。メーカーは以下のように使ってネといっている(図はUplift Magneticクイックスタートガイドより)。

 このスタンドってもうアレですな、カメラ(スマートフォン)後付けの書画カメラシステムって感じに近いですな。机上のモノをスマートフォンで頻繁に撮影する人は、スマートフォンをMagSafe化したうえで、このスタンドと組み合わせるとかなり快適になると思う。

 ちなみにもうひとつナイスだと感じられたのが、iPhone 15 Pro Maxをセットしてアウトカメラの超広角レンズを使っても、MagSafe吸着部周辺が写り込まないという点。レンズをアームの真上にしない限り写り込まないので、どのレンズも安心して使える。

残念! MagSafe充電には非対応! でも……

 IPEVO「Uplift Magnetic」について残念なのが、MagSafe充電に対応していないこと。MagSafe部は単なるマグネット。1万2800円するんだから、ココがMagSafe充電器になっていたらな〜、とか思った。

 だが、MagSafe充電を可能にすることも容易だ。単純に、MagSafe充電器の裏側にスチールのリングを貼り付ければいい。スマートフォンケースなどをMagSafe対応にするスチールのリング、ですな。

たとえばこういうMagSafe充電器。
裏側にMagSafe対応にするスチールリングをペタリ。見づらいが、黒いリングを貼っている。
それをスタンドにセット。おーかなり吸着力が強い!
さらにiPhoneをセット。
充電中〜♪

 アレかもしれない。このスタンドのMagSafe部が充電器になっていたら、「あー充電器故障したー、スタンド買い換えたいー」みたいな?

 このスタンド、たぶん壊れることはまずない(頑丈さもすごい)ので、何年も使えてしまいそう。充電器がないぶん、故障の可能性がある箇所を減らせるので、充電非対応は正しい仕様なのかもしれないニャ、とか思った。

 しかしまあハードでストロングでマッチョなスタンド。使用している様子は場所を取りそうに見えるが、アームの可動域が広いので「狭い場所でうまく使う」ということもできる。またアームを完全に折りたたんだときのフットプリントは直径11cmの円で、アームはその円からはみ出ず、アームの高さは23cmになる。案外場所を取らないのだ。

 ともあれ、用途にマッチするとヒジョーに嬉しくなる系のスタンドである。頑丈なMagSafe対応スマートフォンスタンドを探しているという人は、ぜひチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。