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遠出するときに気を付けたい高速道路料金、出かける前に「ドラぷら」をチェックしよう

 春の大型連休も終わりましたが、暖かくなって、これからの週末に遠出する方は多いのではないでしょうか。そんなお出かけに便利な高速道路ですが、ここ数年、料金体系が変わりつつあります。

 高速道路は、ETCで通行すれば休日・祝日限定で一部の区間を除き通行料金が3割引になる「休日割引」があります。ところが、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年から「感染拡大防止を図るための都道府県をまたぐ移動の自粛に向けた取組み」などとして、高速道路の休日割引が適用されなくなりました。

 新型コロナに係る行動制限がなくなった今ですが、この措置は「オーバーツーリズムの抑止」と、かたちを変えて存続しています。コロナ渦のようにすべての休日が適用除外されるわけではありませんが、大型連休や年末年始など高速道路の需要が高まる時期に狙いを絞っているようです。

 観光庁の資料によれば「観光需要の分散・平準化」のため高速料金の割引を見直すとされていますが、割引の有無で休暇時期を変えられるという国民は少ないのではないでしょうか。どのような論理に基づいているのか資料からは見出せませんが、高速道路各社では周遊割引の商品力強化などを検討しているようです。

観光庁の資料。左側1-3のポツ4に記載されている

 「高速料金が高いと思ったら割引適用されない日だった」という方も少なくないはず。筆者にもそんな時期がありました。ICの出口で「あっ……」と思ったことが何度かあります。強いて対策があるとすれば、高速に乗る前に確認することでしょうか。

 そんなときにチェックしたいのが、ネクスコ東日本のWebサイト「ドラぷら」。トップ画面にお知らせとして、直近の休日割引適用除外日が告知されています。割引情報のページにも1年間の除外の予定が記載されています。ネクスコ各社で除外日は同じなので「今日って休日料金?」と思ったらまずはここにアクセスすれば良いでしょう。ドラぷらには、高速料金を計算できるサービスがあり割引適用除外が反映されているので、ここで調べれば正確な料金が分かります。

「ドラぷら」で検索した様子。左が割引適用除外される祝日5/3で検索した場合。右は割引が適用される7/15(海の日)で検索した場合。料金表示の上から2/3番目の「ETC料金/ETC 2.0料金」がそれ。ルートはいずれも桶川北本IC(圏央道)~盛岡南IC(東北道)

 スマートフォンの場合、アプリで料金を検索できるものもあり、ナビタイムジャパンの「ドライブサポーター」などがそれにあたります。ただし、上述のどらプラでの検索もそうですが、休日割引なのかどうかは画面上ではわからないため、あくまで料金を調べるという意味での使い方になるでしょう。

「ドライブサポーター」でも休日割引やその除外が反映されている。これが休日料金化どうかは分からない。走りなれた道なら別だが……。渋滞情報と組み合わせて「ここだけ高速に乗る」ということもありかもしれない

 ちなみに、休日割引は除外されても、平日・休日問わずに0時~翌4時まで適用される深夜割引(3割引)は、今のところ手つかずなので深夜早朝に走るのもアリではないでしょうか。筆者はよくやります。条件があうなら周遊割引の利用で安く走行できることもあるでしょう。

 高速道路各社が2月に発表したプレスリリースによれば「その他の3連休等においても交通混雑が見られることから、今後の高速道路の利用状況等を踏まえながら、2025年度以降も引き続き、3連休等の休日割引の見直しを国土交通省と検討してまいります」とされており、さらなる休日割引の縮小が示唆されています。今後、どのような形になるかは分かりませんが、何かとものの値段が上がっている昨今。安くおさえられるものはできるだけ安くおさえておきたいですね。